庵野秀明監督の最新作『シン・仮面ライダー』(2023年3月18日公開)のプレミア上映レッドカーペットイベントが12日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ前大階段で開催され、主演の池松壮亮をはじめとする主要キャストが登壇。ついに完成した映画への熱い思いを語った。

  • 上段左から手塚とおる、西野七瀬、塚本晋也、下段左から柄本佑、池松壮亮、浜辺美波

『シン・仮面ライダー』は、1971年から1973年まで全98話を放送した連続テレビドラマ『仮面ライダー』の誕生50周年記念プロジェクトのひとつとして企画された長篇映画である。人間の自由を奪い、世界征服を企む秘密結社「ショッカー」によって改造人間にされた青年科学者・本郷猛は、人間でなくなった悲しみを背負いつつ、ショッカーの魔手から人々を守るため仮面の男=仮面ライダーに変身。愛車サイクロン号を駆って、ショッカーが送り込む邪悪な改造人間を迎え撃つというのが、第1作『仮面ライダー』の基本的なストーリーである。

今回の映画で脚本・監督を務める庵野氏は、本放送からの『仮面ライダー』ファンを公言しており、原典に対するリスペクトの精神が非常に強いと言われている。『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』に深く携わった庵野監督が、本邦等身大ヒーローの草分け的存在の仮面ライダーを、どのようにリファインし、最新の映像作品に作り上げるのか、全国公開を目前に控え、多くの映画ファン、特撮ヒーローファンの期待が集まっている。

関係者を集めたプレミア上映会に先立ち、主要キャストが大階段に敷かれたレッドカーペットを通り、マスコミの前に姿を見せた。最初に登場したのは「SHOCKER」上級構成員・ハチオーグ役の西野七瀬、同じく上級構成員・コウモリオーグ役の手塚とおる、緑川弘役の塚本晋也。続いて、一文字隼人/仮面ライダー第2号役の柄本佑、緑川ルリ子役の浜辺美波、本郷猛/仮面ライダー役の池松壮亮が現れた。キャスト陣はみな、フォーマルな衣装に仮面ライダーのマフラーの色=「赤」を採り入れての登壇となった。

フォトセッションの後、キャスト陣それぞれが「映画がついに完成した喜び」と「映画をご覧になる方々に向けての気持ち」を語った。

緑川ルリ子の父・緑川弘を演じる塚本晋也は「すごく多くのファンがいらっしゃる仮面ライダー。幅広い世代に人気のある仮面ライダーが、みなさんにどのように届くのか、楽しみにしています。よろしくお願いいたします」と真剣な表情で語り、50年間にわたって熱烈なファンを育ててきたヒーロー・仮面ライダーの新しい姿を受け止めてほしいと願った。

手塚とおるは「コウモリオーグと申します」と挨拶し、周囲を笑わせた後「庵野監督との作品は4作目になるのですが、毎回、新鮮な撮影方法、技術、アイデアを与えてもらっており、僕という役者はほぼ庵野さんで出来ているところがあります。また庵野作品に出られて、ありがたく思っています」と、庵野監督への絶大な信頼を見せ、今回も斬新な映像感覚が得られることを確信させた。

西野七瀬は「私は庵野作品に出演するのは初めて。まさか出られるとは思っていなかったので、1日1日の撮影を噛みしめ、楽しみながら取り組んでいました。作品の世界観の中に自分が存在しているのが不思議な感じです。たくさんの方に楽しんで観ていただきたいです」と興奮気味に語り、庵野監督の作品に出演したことが自身にとって大きな刺激になったと明かした。

柄本佑は「庵野さんの作品に、しかも仮面ライダー第2号という重要な役柄で出させていただけるとは……」と喜びを噛みしめつつ「庵野監督の映画にはそうそうたる俳優がたくさん出演している中、なんで俺は出ていないんだと思っていましたが、今回こんなに大きな役で出られるなんて、とても光栄です。ひと足先に映画を観させていただきましたが、監督:庵野秀明とクレジットが出る作品のエンドロールに自分の名前があることが非常に嬉しかったです。みなさまに大きなサプライズが待っていると思いますので、楽しんでいただければ」と、映画の中にアッと驚く“何か”が仕込まれていると匂わせ、期待を大いにあおった。

浜辺美波は「こんなに初号試写で声が出ちゃうのは初めてのこと。どのシーンも台本を読んで知っているはずなのに、驚きの声が抑えきれなかったんです。今日は共演者のみなさんと完成された映画を共有できるということで、楽しみにしています。公開の日が1日1日と近づいていくのも嬉しく、この時間を楽しみたいと思います」と、筋書きを知っている出演者の立場であっても、驚愕すべきシーンの連続に感情をゆさぶられる作品だということを熱烈にアピールした。

池松壮亮は「一週間前、無事完成した映画です。ここまで長い長い道のりで、僕も完成した映画を昨日観ることができました。まだ気持ちが少しボーッとしています。凄いモノが映し出されていました。待っていてくださった方、気になっている方、楽しみにしていてください。佑さんがさきほど言っていたように、いろんなサプライズが待っていますので、ご期待ください」と作品の出来栄えに強い自信をのぞかせながら、映画公開を待ち望んでいたファンがぞんぶんに楽しむことのできる映画が完成したことに喜びを感じるコメントを残した。

『シン・仮面ライダー』は2023年3月17日18:00より全国最速公開(一部劇場を除く)。同年3月18日より全国公開される。

(C)石森プロ・東映/2023『シン・仮面ライダー』製作委員会