4日にスタートする東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『自由な女神 ―バックステージ・イン・ニューヨーク―』(毎週土曜23:40〜、全4回を予定)で主演を務める女優でモデルの井桁弘恵が、同作の見どころについて語った。

  • 井桁弘恵 =東海テレビ提供

ドラマは、地味な田舎女子サチ(井桁弘恵)が、伝説のドラァグクイーン・ク―ルミント(武田真治)と出会い、 人生が180度真逆に動き始める、という上京物語。サチに時にヒントをくれ、時にそっと背中を押してくれるケン役を古川雄輝、サチの幼馴染み・川田篤史役を三浦獠太、クールミントのライバルのドラァグクイーン・マカロン役を宇垣美里が演じるほか、小木茂光、朝加真由美、宮崎美子らも出演する。

井桁のコメントは以下の通り。

■新しい人生を踏み出す女の子の迷いと勇気を描く物語

私が演じる主人公のサチは、自分の人生を客観的に見て「諦めて」しまっている、というか、いろいろなことに見切りをつけてしまって、自分に期待をしないような考えになってしまっている女の子なんです。

そのサチが、ある日突然降ってわいたように現れたクールミントというドラァグクイーンとの出会いで大きな影響を受けて、自分の新しい人生に踏み出していく。その変化と成長のプロセスを、誰もが共感できるような形で描いていくことが、この作品の大きなテーマになっていると思っています。

なにか趣味とか、自分がやりたいことがあっても、それを 「仕事」にしようとは思わない、思えない人って少なくないと思います。実は、井桁弘恵という私自身が、そうでした。 でも「そこで勇気を出して一歩踏み出さなければ、本当に何もできずに終わってしまう」という気持ちもある。 だからこそ迷うし、葛藤もする。そういう人にこのドラマを見てもらったら、サチと一緒に、前に進む勇気を持ってもらえるような気がしています。

■見てもらいたいのは、主人公サチの「変化具合」

全4話の撮影を進める中で、サチがどこでどれくらい成長するかを表現するのに、表情も演技も服装もメイクも、グラデーションをかけて変化させて演じています。その変化を、 ぜひとも見つけて、楽しんでいただけたらと思っています。そのためにも、1話から見逃さないでほしいです(笑)。

■一番の”胸アツ“シーン

その全4話の中でも、私が一番印象的に思えたシーンが、 いきなり第1話から出てくるんです。 サチが初めてクールミントさんの衣装を作り、それを着たミントさんのステージを舞台袖から見るというシーンがありまして。 そのときに、ミントさんが「この衣装を作ったのはサチなのよ」とお客さんに紹介してくれて、サチにスポットライトが当たるんです。その瞬間、ほんとうに、自分のなかでも胸が高まる思いがあふれて、 興奮したのを覚えています。

私は今まで、雑誌とかショーとか、「出る側」に立っていたんですけど、 「作る側」の人の気持ちを味わえたのが、すごく印象的で、「自分がステ ージに出るんじゃないけど、こんなにうれしいものなんだ」という体験ができたのが、むちゃくちゃ胸熱なシーンになっていると思います。 ここも、ぜひ見ていただきたいと思います。

■1分1秒飽きさせない

ほんとうに、一言では言い表せないくらい、さまざまな魅力がてんこ盛りな作品だと思っています。

「『なりたい自分』が見つからないなら『なりたくない自分』から逃げ続けなさい。そうしたらいつの間にかなりたかった自分になってるから」

「つらくて苦しいのに、どうしてもやってしまう事ってあるじゃない? それが好きって事だよね」

「何かを好きになること。そこにのめり込むこと。それって誰にでもできるように思われがちだけど、それだけで立派に才能なのよ」

そんな名台詞を次々と投げかけてくるクールミントさんが居て、 いろいろな登場人物がそのミントと出会うことで少しずつ前へ進んでいったり、恋愛の三角関係の要素もあったり、武田真治さん演じるクールミントさんのショーやメイクや衣装も、見ていて1分1秒飽きない作品だなぁと思います。話の展開のスピード感も、併せて楽しんでいただきたいです。

そして、前述の通り、視聴者の皆さん自身も、ミントさんの発言や行動に、「背中を押される瞬間」がきっとあると思います。観る人ひとりひとりの人生に影響を与える、かもしれない! というのがこのドラマの大きな魅力だと思います。