気が付けば新年度まであと1ヶ月を切り、そろそろ新生活の準備を始めようと考えている人もいるのではないでしょうか?通勤、通学の相棒となる自転車も、理想の一台を見つけたいですよね。

通勤・通学に便利な電動アシスト自転車の新作から、今回はヤマハ発動機「PAS With DX」の2023年モデルを試乗してみました。

おしゃれで普段使いにぴったりな電動アシスト自転車

「PAS With DX」は、毎日のお買い物や通勤、通学など幅広いシーンに対応するシティサイクルの電動アシスト自転車。機能性はもちろん、デザインも細部にまでこだわったファッショナブルなモデルです。

  • 「PAS With DX」(カラー:ディープレイクグリーン) メーカー希望小売価格 144,100円

24型と26型から選ぶことができ、今回試乗した26インチモデルの全長は1,880mm、総重量は27.7kg。適応身長の目安は145cm以上と、小柄な人でも乗りやすい仕様になっています。

2022年11月30日に発売となった2023年モデルのカラーバリエーションは、上質感があり洗練された印象のディープレイクグリーンが追加され、従来のマットブラック2、ピュアパールホワイト、ミスティグリーン、マットグレイッシュベージュの全5色展開に。さらに、走行モードなどの切り替えや、バッテリー残量などを表示する液晶5ファンクションメーターから、感覚的操作が可能なデザインのスマートクロックスイッチにアップデートされました。

  • 2023年からデザインが変更されたスマートクロックスイッチ

  • こちらは旧モデルである2022年モデルに搭載された、液晶5ファンクションメーター

スマートクロックスイッチは、走行中に視線を外さずに走行モードを切り替えることができます。アシストダウンボタンに比べてアシストアップボタンが大きく設計されているので目視せずに操作が可能。また、液晶には大きく時計が教示されるので、わざわざスマホや時計を見ずに時間を確認できます。

  • アシストの操作をより簡単にした走行モード切替ボタン

機能表示切替ボタンでは、残りアシスト距離やバッテリー残量に加え、消費カロリーも確認できるので、移動の楽しみも増えそうです。

  • 消費カロリーも表示される

また、バッテリー残量が20%を下回ると、LEDランプの点滅とブザーで知らせます。多機能なスマートクロックスイッチは、ハンドルに沿ったコンパクトなサイズ感なので、ちょっとしたストレスになる荷物の出し入れの際の引っかかりも解消できそう。

そのほかにも前回のモデルから引き続き、こだわりの特徴や乗りやすくて安全な機能も2023年モデルに採用されていました。ハンドルグリップとサドルは、レトロなブラウンカラーを基調とし、上品な仕立てのレザーテイストでコーディネートされています。

  • ハンドルグリップ

  • クラシカルテリーサドル

フロント部分にはカラーとデザインにマッチする籐風ナチュラルバスケットが取り付けられています。荷物が多い日でも、安心して収納できそうなサイズ感。

  • 籐風ナチュラルバスケット

リアキャリアにはパイプキャリアを搭載。カラーに統一感があるのも嬉しいポイントです。

  • リアキャリア

また、女性に嬉しい機能が備わっているのも「PAS With DX」の魅力の1つ。背の低い人でもまたぎやすい低床U型フレームを採用していたり、後輪の上部にはスカートなどの巻き込みを抑止するドレスガードも装備されています。

  • 低床U型フレームとドレスガード

走行モードも充実

「PAS With DX」のバッテリーは12.3Ahで、約3.5時間でフル充電が完了します。1充電あたりの走行距離は、「強モード」で約48km、「スマートパワーモード」で約57km、「オートエコモードプラス」で約78kmの走行が可能です。

さらに、状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーアシスト」を搭載しているので、最適なアシスト選びを任せることもできます。アシスト機能に加えて内装3段変速のギアを調整することで、よりラクに走行できそうです。

より走りやすくなったファッショナブルな「PAS With DX」の乗り心地を実際に検証してみました。

手元を見ずに切り替え可能!スムーズな乗り心地で景色も楽しめる

まずは平坦な道から挑戦してみることに。今までe-bikeをメインに試乗してきたということもあり、低床U型フレームのまたぎやすさやクッション性のあるサドルなど、スポーツタイプとは違うラクな装備に感動しました。

「スマートパワーモード」で漕ぎ始めると、すぐに起動し滑らかに走り出します。平坦な道では十分すぎるアシストだったので、「オートエコモードプラス」に切り替えたところ、心地良いスピードにシフトし、スムーズにアシストしてくれました。切り替えもわざわざスマートクロックスイッチを見なくとも、親指を伸ばせば届くので簡単にアシストダウンすることができました。

続いて坂道を「スマートパワーモード」でチャレンジしてみると、平坦な道と同様に漕ぎ出しからしっかりとアシストがかかり、坂の上から引っ張られているかのように進んでいきます。平坦な道を進んでいるような感覚で、力を加えることも息が上がることなく、あっという間に坂を登り切ってしまいました。例え今のアシストで物足りなかったとしても、視線を変えずにアシストアップを叶えてくれるので、手元に気を取られず、周囲にしっかり注意を向けたり景色を楽しんだりしながら走行できそうです。

これから暖かくなれば、自転車での移動も心地よくなる季節がやってきます。行動範囲を広げられる電動アシスト自転車を取り入れることで、新生活をより充実させることができるかもしれませんよ。