東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『三千円の使いかた』(毎週土曜23:40〜)にて、中尾ミエ演じる御厨琴子の庭友(にわとも)・小森安生役の橋本淳が、4日に放送される第5話の見どころや、自身の「お金との付き合いかた」を語った。

  • 左から中尾ミエ、橋本淳 =東海テレビ提供

――安生という役を、どう捉えていますか?

ポップでライトなキャラクターではあるけれど、僕としては彼の持っている過去の傷や痛みというものを抱えながら、どのシーンも演じたいなと思いました。今の日本で安生のような生き方をしている人は少数派だと思うけれど、そうした価値観に対しても寄り添っているのがこのドラマ。特に第5話はそうした側面が強いですね。

――安生と橋本さんの似ている部分、違う部分は?

女性関係については「ちょっとどうかな?」と思う部分はありますが、彼の結婚観など多少は理解できるかな……。それと「先のことを考えず計画を立てない」という点に関しては、僕自身のプライベートとかなりリンクしますね。コロナ禍になる前はよく飲みに行っていたのですが、特に予定は決めないんです。決めてしまうと、それに向けて生活リズムが固まってしまうから。それよりも、その日の気分や今この瞬間を大切にしたいという考え方は、安生と通じる部分があるかもしれません。そんな「安生っぽい部分」は、誰の心の中にもあるのではないでしょうか。

――橋本さんの「お金との付き合いかた」は?

物欲はそれほどありませんが、欲しいものがあればそのためにコツコツ貯金をするタイプです。以前も欲しい靴があったのですが、 「役者の仕事で最初にもらったお金で買おう」と決めて、実際に購入しました。どちらかというと「モノ」よりも「コト」にお金を使いたいですね。コロナ以前はよく飲みに行ったのですが、お酒にお金を使っても手元には何も残らないけれど、そこでの楽しい思い出は記憶に残る。最初の給料で購入した靴もすでに手元にはありませんが、それを履いて出かけた時のことはよく覚えています。それらも大切な財産ですから。

――第5話の見どころを教えて下さい。

なにものにも縛られずに生きてきた安生に大ピンチが訪れるわけで、視聴者の皆さんも「安生って本当に……」と否定的に受け取られるかもしれません。ただ、人はそうした出来事を通して他者との絆を深めていくのだと思います。第5話は安生のエピソードが中心ではあるけれど、同時に皆が成長していく回。安生のような生き方には賛否があると思いますが、それに対して美帆(葵わかな)ちゃんや琴子さん、そしてもちろんきなり(高田里穂)が発したさまざまな言葉やリアクションが、多くの方の心に響けば嬉しいですね。