元横綱・白鵬の宮城野親方が28日、都内ホテルで「宮城野襲名披露パーティー」開催前に、現役時代から親交の深いX JAPANのYOSHIKIとともに囲み取材に応じた。

  • 元横綱・白鵬の宮城野親方とYOSHIKI

2021年秋場所後に引退した元横綱・白鵬の宮城野親方はこの日、両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を開催。最後の取組、最後の土俵入り、そして断髪式を行い、力士の象徴であるまげに別れを告げた。

囲み取材で、宮城野親方は「YOSHIKIさんは小さい頃からのファンで、横綱、大関になってから親しくしてもらいました。今日ぜひ来てもらいたいと。わざわざ来ていただいてありがとうございました」と感謝。 「今後恩返しとして、親方として大相撲を引っ張って、横綱、大関を作っていけたら」と述べ、「宮城野という名前ができたのは300年前。この名誉ある名前を襲名し、新米親方として頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

断髪式にも参加したYOSHIKIは「素晴らしい門出に招いていただいて感謝しています。人の髪の毛を切ったのは初めてです」と笑顔でコメント。どんな親方になってほしいか聞かれると、「親方は以前からどのように相撲という業界を盛り上げることができるか大きな視野で考えていらっしゃいまして、そういう意味でこれから相撲を引っ張っていける、そういったすごい存在なんだなと思っていますし期待しています。そして相撲がもっと世界に広がるように」と答えた。

YOSHIKIの思いに、宮城野親方は「ありがとうございます」と感謝。「私が相撲と出会ったのが1992年。初代若乃花さんがモンゴルを尋ねたときにうちの親父と交流して、そのとき私は若乃花さんにお菓子をいただきました。そこで大相撲を知ったし、衛星放送で相撲を見るようになりました」と相撲との出会いを明かし、「力士と親方がどんどん世界に足を運んでいき、大相撲を好きになってもらえたら日本に来てもらえる。架け橋になればいいなと思います」と語った。