元横綱・白鵬の宮城野親方が28日、都内ホテルで「宮城野襲名披露パーティー」開催前に、現役時代から親交の深いX JAPANのYOSHIKIとともに囲み取材に応じた。

  • 元横綱・白鵬の宮城野親方

2021年秋場所後に引退した元横綱・白鵬の宮城野親方はこの日、両国国技館で「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」を開催。最後の取組、最後の土俵入り、そして断髪式を行い、力士の象徴であるまげに別れを告げた。

囲み取材で、宮城野親方は「YOSHIKIさんは小さい頃からのファンで、横綱、大関になってから親しくしてもらいました。今日ぜひ来てもらいたいと。わざわざ来ていただいてありがとうございました」と感謝。断髪式にも参加したYOSHIKIは「素晴らしい門出に招いていただいて感謝しています。人の髪の毛を切ったのは初めてです」と笑顔を見せた。

断髪式を終え、短髪姿で囲み取材に参加した宮城野親方。「似合ってます?」と尋ね、YOSHIKIから「とてもカッコいいです」と褒められると、「本当ですか!?」と喜んだ。

そして、宮城野親方は「YOSHIKIさんにはさみを入れてもらったし、戦った仲間、応援してくださった友達、思い出を一個一個思い出すと、気持ちの整理が間に合わなくて本当に大変でした」と断髪式を振り返り、「今すごくさっぱりしているんですけど、まげは体の一部と思っていたので、体の一部がなくなったという寂しさがある」と今の心境を告白。「今日寝て、明日起きないとわからないものもあるらしいんですよ」とも言い、YOSHIKIから感極まるものがあったか聞かれると「涙をこらえられませんでしたね。(現役生活は)20年ですからね」と答えた。