リクルートマネジメントソリューションズは1月16日、「2023年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」の結果を発表した。調査は2022年7月1日〜13日、2023年卒に向けて就職活動を行った全国の大学4年生および大学院2年生1,316名を対象にインターネットで行われた。

  • 望ましい実施形態

    望ましい実施形態

就活の中で、それぞれ対面とオンラインどちらが望ましいかを聞いたところ、「合同説明会」は62%、「会社説明会」は63.6%がオンラインでの実施を希望(「オンライン」「どちらかといえばオンライン」の合計)。一方、「インターンシップ」は64.9%、「3次面接以降~最終面接前」は70.7%が対面での実施を希望(「対面」「どちらかといえば対面」)していることがわかった。

また、実際に就活で経験した実施形態を聞くと、2022年卒と比べて「面接経験がオンラインのみ」という学生の割合が減少傾向に。特に3次面接以降が対面に切り替わっており、最終面接に近づくほど、対面を経験した学生の割合が多くなっていることがわかった。

  • 新型コロナウイルスが与えた影響

    新型コロナウイルスが与えた影響

続いて、学生生活や就職活動に、新型コロナウェルスがどのような影響を与えたかを聞いたところ、「部活動・サークル活動に制限が生じた」が最多の65.1%(「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」の合計)。次いで「就職活動中、他の人の様子が見えず不安を感じた」(61.4%)が上位にあがったほか、就活面において「企業への応募書類や面接で語るエピソードに困った」(50.8%)という回答も半数を超えた。

  • 内定承諾の最終的な理由

    内定承諾の最終的な理由

次に、内定承諾の最終的な理由を教えてもらったところ、「自分のやりたい仕事(職種)ができる」(15.6%)、「希望の勤務地に就ける可能性が高い」(11.6%)で過去最高を記録。そのほか、上位には「社員や社風が魅力的である」「福利厚生や給与など制度や待遇が魅力的である」「業績が安定している」が並んだが、いずれも選択率は年々減少傾向にあることがわかった。

  • 社会人としての自覚の状況

    社会人としての自覚の状況

次に、就活を経て「自己理解」がどの程度できているかを聞いたところ、「自分がどのようなことに興味があるかよくわかっている」が56.5%、「自分がどのようなことが得意かよくわかっている」が57.7%、「自分のいいところも悪いところも理解できている」が60.5%と、6割程度にとどまる結果に。

また、「社会人としての自覚」に関しては、「企業で社会人がどのように働いているかについて理解できている」が46.0%、「社会人としてやっていける自信や見通しを持っている」が35.3%、「社会に出る覚悟ができている」が43.7%、「社会や経済がどのように動いているのかについて理解できている」38.5%と、5割未満にとどまった。

さらに、社会人との対話・相談経験と自己理解の度合いの関係を調べたところ、社会人と話す機会を持った人、就職活動について他者に相談を行った人ほど、自己理解ができていると認識していることがわかった。