フォルクスワーゲン(VW)は「CES」(米国・ラスベガス)で電気自動車(EV)「ID.」ファミリーの次期モデル「ID.7」を先行展示した。ID.7はVW初のフル電動セダンとなる。

  • VW「ID.7」がデジタルカモフラージュで初登場

VWは今回、モジュラーエレクトリックドライブマトリックス (MEB)に基づく初のフル電動セダンを展示。6年ぶりの出展となるCESに特別なモデルを携えて戻ってきた。

ID.7は独自技術で車両に多層ペイントを実施。車両の一部に光の効果を生み出す「スマートカモフラージュ」が施されている。このインタラクティブな機能は、将来的に「ID.」ファミリーのフラッグシップ モデルとなる「ID.7」のデジタル化における次のステップを象徴している。

  • エレクトロルミネッセンス技術により生み出される光のエフェクト

VWは空力コンセプトを体現した「ID.AERO」を中国で公開し、最大700km(WLTP)の航続距離を達成できる新しいモデルのプレビューを提供していたが、今回のID.7は航続距離が最大約700km(WLTP)のフル電動セダンとなる。

  • 航続距離が最大約700km(WLTP)のフル電動セダン

ID.7は「ID.4」に続くVWによる次のグローバルEVとして、今後3大陸で販売予定。なお、量産モデルのワールドプレミアは2023年第2四半期を予定している。

今回の展示に際して、VWブランドのCEOであるトーマス・シェーファー氏は「新しいID.7により、電気モデルの範囲を上位セグメントに拡大します。このセダンはトップクラスのテクノロジーと品質を提供します。ID.7は2026年までに発売を予定している10の新しい電気モデルのうちのひとつです。私たちの目標はあらゆるセグメントのお客様に最適な製品を提供することです」とコメントしている。