「東京オートサロン2023」にキドニーグリルをモチーフにしたド派手なブースで出店しているBMW。日本初公開の限定モデルなど、見どころは盛りだくさんだ。2022年はハイパフォーマンスな「M」の50周年を祝う年だったが、今回はMパフォーマンスパーツに焦点を当てた展示となっている。

  • 東京オートサロンのBMWブース

    「東京オートサロン」には数年ぶりの出展となるBMW

高性能な「M」モデルは販売好調

BMWブースで注目すべきは、日本初公開となる東京オートサロン限定モデル「M4コンペティションM xDriveクーペ」だろう。最高出力375kW(510PS)、最大トルク650Nmを発生する3.0L直列6気筒DOHCエンジンを搭載する、レーシングモデル「M4 GT4」をイメージして制作されたモデルだ。

パーツはほとんどが軽量なカーボン製。フロントのスポイラー、エアロフリック、エアインテークフレーム、サイドギル、サイドスカートウイング、バックミラーカバー、リアのウイングとスポイラー、ウイングレットなどで“武装”している。ホワイトのボディにMカラーのモータースポーツストライプを施した姿は存在感抜群だ。

  • 東京オートサロンのBMWブース
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  • 「M240i xDrive」東京オートサロン限定モデル「M4コンペティションM xDriveクーペ」

「M240i xDrive」は285kW(387PS)、500Nmを発生する直6DOHCを搭載。カーボン製のフロントスポイラー、スプリッター、ブラックキドニーグリル、バックミラーカバー、リアスポイラー、ウイングレット、リアディフューザー、フューエルキャップのほか、フローズンブラックのサイドステッカー、アラミドアンテナカバー、18インチブレーキシステム、Yスポーク鍛造ホイールなどのパーツを装着している。

  • 東京オートサロンのBMWブース
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  • 「M240i xDrive」

インテリアにはカーボン製のシフトパドル、トリム、セレクターレバー、エントランスカバーをはじめ、スポーツステアリングホイールやアルカンターラのニーパッド、LEDドアプロジェクターなど正規ディーラーでは目にすることができない純正チューニングパーツ「BMW M パフォーマンスパーツ」を装着。精悍な仕上がりだ。同様の装備を満載した「M3セダン コンペティションM xDrive」も展示されている。

  • 東京オートサロンのBMWブース
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  • 「M3セダン コンペティションM xDrive」

BMWブースのプレスカンファレンスに登壇したBMW カスタマーサポート責任者のニールス・シュルンツェン氏は日本市場について、「昨年はBMW Mの50周年で、ハイパフォーマンスなMモデルがとても好評な売れ行きを示しました。その一方で、純正パーツであるMパフォーマンスパーツの日本での認知度は今一歩というところ。今回は数年ぶりに東京オートサロンの場に戻ってくるということで、これらを紹介することにしました」と話していた。

それにしても、派手なブースである。どうしてこういう構えになったのか。カスタマーサポート/アフターセールス・マーケティング責任者の巻波浩之氏によれば、「20年ほど前、初めてBMW本社があるミュンヘンに出張に行った際、空港に巨大なキドニーグリルが設置されていて、到着した人たちを驚かせている景色を見ました。ここはBMWの国なんだということを強くアピールしていて、とても印象に残りました。今回のブースの入り口にある大きなキドニーグリルは、それをイメージしたものです」とのことだった。

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    「東京オートサロン2023」のBMWブース

高性能モデルのM3、M4をはじめ、フラッグシップの7シリーズやEVのiXシリーズなど、多くのモデルに巨大な縦長キドニーグリルを採用している近年のBMWを象徴したようなブースだった。