「東京オートサロン2023」(幕張メッセで1月15日まで)のスバルブースで注目を集めていたのが、日本初公開となった新型「インプレッサ」だ。2022年11月の「ロサンゼルスモーターショー」で世界初公開となった新型は、先行発表されている「XV」改め「クロストレック」の兄弟車。インプレッサ→XV(クロストレック)の順番で投入された先代に対して、今回の新型はその逆。展示されたのはプロトタイプをベースにSTIパーツを装着したモデルで、スポーティーな5ドアハッチバックスタイルとなっている。

  • スバルの新型「インプレッサ」

    スバルが日本初公開した新型「インプレッサ」(日本仕様車・プロトタイプ、本稿の写真は撮影:原アキラ)

クロストレックを上回る走行性能?

展示車はオレンジに近い新色「サンブレイズ・パール」に塗られたモデル。ボディサイズは全長4,475mm、全幅1,780mm、全高1,515mmだ。当然ながら、クロストレックより全高は低い。

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  • スバルの新型「インプレッサ」
  • 新型「インプレッサ」のボディサイズは全長4,475mm、全幅1,780mm、全高1,515mm

クロストレックがブラックの樹脂パーツを多用してアウトドアイメージを強調していたのに対し、プロテクターやアーチモールのない新型インプレッサのエクステリアはすっきりとした印象。誰もが気軽に乗れそうな軽快なイメージがとてもいい。

インテリアではクロストレック同様、センターに鎮座する大型の11.6インチモニター、腰の仙骨の動きを抑えるドライバーズシート、最新の広角カメラを採用したアイサイトなどを搭載するものの、インプレッサはスバルのエントリーモデルという立ち位置であるだけに、廉価グレードでは装備がどうなるのかも気になるところだ。

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  • 「クロストレック」同様に装備が充実している新型「インプレッサ」

ボディもクロストレックと同じく強固なフルインナーフレーム構造を採用。搭載するパワートレインは2.0L水平対向4気筒エンジン+モーターの「e-BOXER」で、「リニアトロニック」と呼ぶCVTとの組み合わせとなる。「扱いやすい2ピニオン電動パワステとともに、クロストレックより軽く重心が低いボディによる走行性能はかなり高いレベルにある」(関係者)とのことで、2023年5月の発売が楽しみになる。

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    新型「インプレッサ」のパワートレインは2.0L水平対向4気筒エンジン+モーターの「e-BOXER」

スバルブースではこのほか、「レヴォーグSTI Sport R EX」をベースにした特別仕様車「レヴォーグSTI Sport#(シャープ)」プロトタイプ、「クロストレック BOOST GEAR CONCEPT」、「レックスBOOST GEAR CONCEPT」、モータースポーツに参戦中の「スバル BRZ GT300 2002」、「スバル WRX NBR CHALLENGE 2003」、「スバル WRX RALLY CHALLENGE 2003」などを展示していた。