2022年は値上げに始まり、値上げに終わった1年でした。2023年1~4月に予定されている食品の値上げは7,390品目となり(帝国データバンク「食品主要105社」価格改定動向調査(2023年1月)より)、引き続き値上げの年となり家計には厳しい状況となりそうです。

食費節約のコツなどは過去にも書いていますが、改めて食費の節約が大切になってきますので、上手にやりくりをしていきましょう。

買い物は予算とメモを持参する

メモは紙に書いても、スマホのメモ機能を使ってもどちらでも構いません。必要なものから買って、予算が余ったら嗜好品を買うように、優先順位を考えながら買うようにしましょう。

買い出しは3日に1回に

週1回のまとめ買いでやりくりするのは上級テクニック。とはいえ、毎日買い物をすると必要以上に買い物をしてしまいがち。おすすめは3日に1回のプチまとめ買い。在庫を確認しながら買い物するものをコントロールしましょう。買い物をしない日(無買デー)を増やすと、残った食材整理にも役立ちます。

在庫管理は冷蔵庫にレシートを貼る

スーパーのレシートは購入日時、場所、商品名、金額等が記載されています。家計簿等に記録が終わったら、冷蔵庫にレシートを貼って、使い切ったものから商品名に線を引いて在庫管理をしましょう。レシートが減らないようであれば、買い物へ行くスパンを長くして、冷蔵庫の食材でおかずを作るようにしましょう。

加工食品はできるだけ使わない

冷凍食品といった加工食品は原材料の値上がりだけではなく、製造時のエネルギーが高騰していたり、包装資材の高騰などで2023年も引き続き値上がり傾向にあります。例えば冷凍チャーハンの買い置きは便利ですが、ご飯と卵があれば数十円で作れます。お弁当の冷凍食品も、まとめて作って小分け冷凍をしておくことで自作の冷凍食品を作ることができます。

お茶は自作する

ペットボトル飲料も値上がりしています。できるだけお茶パックを煮だして、作り置きしておきましょう。各々MY水筒に入れて持てば、冷蔵庫の開閉回数も減らせ、ペットボトルの消費が減ることで、資源ゴミを減らすことができます。

定期的に冷蔵庫の中身をチェック

買い物の前だけではなく、1週間に1回は冷凍室も含めた冷蔵庫の中身をチェックしましょう。早く使い切りたい食材を解凍して、残り野菜なども使っておかずを作って食品ロスを減らしましょう。

ストックはローリングストックを心掛ける

値上がりが続くと必要以上に在庫を持ってしまいがちです。調味料も賞味期限があるものなので、値上がりするからと言って、必要以上に買うのはムダのもとです。賞味期限が長いからと、それらを片付けるための収納を買ってしまっては本末転倒です。定番のアイテムでよく使うアイテムは、購入日、購入金額、購入場所、使い始めを記入して、使い終わりでおよそのサイクルを知ったうえで、ストック数を考えましょう。

また、缶詰も値上がりしやすい食品のひとつ、缶詰は日持ちがして非常食にもなるので、ツナ缶や鯖缶など定番かつ使いやすいものは多めにストックしておきましょう。

電気代やガス代も値上がりしていますので、調理時に節電や節ガスを心掛けましょう。

野菜の下ゆでに電子レンジを活用する

少量の根菜や葉物野菜をゆでるときは、レンジで加熱することで、お湯を沸かす必要がなくなり火の通りが早くなるので、ポテトサラダのジャガイモをゆでる、ほうれん草のお浸しを作ると、時短かつガス代の節約になります。

保温機能はできるだけ使わない

ポットや炊飯器など保温機能を使うと電気代もかさみがちです。調乳などに使わない、日中は在宅していないのであれば、その都度沸かすか魔法瓶のように電気を使わずに保温ができるものを使いましょう。炊飯器は保温時間が長くなると電気代だけではなく、食味も悪くなってしまいます。残ったご飯は小分け冷蔵もしくは冷凍をして、その都度レンジで温め直すと節電になります。

タイマーを活用する

お茶を作る際にお湯を沸かす際など、沸く時間を一度測っておき、次回からタイマーを設定しておくと沸かしすぎを防ぐことができます。

食品の値上げはできるだけ原材料を使用して、米食と旬の野菜や肉など加工されていないものを選んで自炊をすることが大切です。外食も値上がり傾向にあるので、誕生日など特別な日にするなどメリハリをつけて、満足度の高い外食をしましょう。