JR東海は、2023年3月18日のダイヤ改正で、高山本線にて普通列車の運転時刻を見直すと発表した。下呂~高山間で昼間時間帯に普通列車を新設する一方、早朝の上り1本、深夜の下り1本を運転取りやめとし、始発列車繰下げ・最終列車繰上げを行う。

  • ダイヤ改正で高山本線の普通列車も見直しに

高山本線の下呂~高山間では、昼間時間帯に特急「ひだ」が1~2時間に1本程度の割合で運転されるが、普通列車は少なく、高山駅において下りは約5時間30分にわたって下呂方面から普通列車が来ず、上りも約4時間30分にわたって普通列車が下呂方面へ発車しないという状況だった。これを改善するため、ダイヤ改正で昼間時間帯に下呂~高山間の普通列車を上下各1本新設する。

下りは美濃太田駅9時55分発・下呂駅11時18分着の普通列車を高山行とし、運転区間を延長。この列車は下呂駅で名古屋駅・大阪駅からの下り「ひだ5・25号」(ダイヤ改正後は下呂駅11時29分着)と接続し、11時35分に発車する。途中の各駅に停車した後、終点の高山駅に12時34分に到着。高山駅では前の列車との間隔が約2時間30分、後の列車との間隔が約3時間となる。

上りは下呂駅13時59分発・美濃太田駅15時9分着の普通列車を高山駅始発に変更。高山駅を12時45分に発車し、終点まで途中の各駅に停車する。高山駅では前の列車との間隔が約2時間20分、後の列車との間隔が約2時間10分となり、現在と比べて運転間隔が改善される。

早朝・深夜の普通列車も見直しに。高山駅から下呂方面の始発列車として運転される上り1本(現在の時刻は高山駅4時44分発・岐阜駅7時29分着)、高山駅への最終列車として運転される下り1本(現在の時刻は岐阜駅21時46分発・高山駅0時27分発)について、下呂~高山間の運転を取りやめる。両列車とも下呂~高山間で途中の飛騨萩原駅、飛騨小坂駅、久々野駅のみ停車していた。ダイヤ改正後、高山駅では上りの始発列車が40分繰下げ、下りの最終列車が59分繰上げとなる。