1977・78年にTV放送されたロボット・アニメーション『超電磁マシーン ボルテスV』が、45年以上の時を経て、フィリピン最大規模の地上波TV局GMAネットワークにより、実写リメイク・TVシリーズ化される。

実写リメイク版TVシリーズのタイトルは、『VOLTES V LEGACY(原題)』。監督にはフィリピンで実写作品において実力と経験を兼ね備えたMark A. Reyes(「Encantadia」(TVドラマ/2016-2017)、『Moment of Love』(映画/2006)など多数)を迎え、主人公にはMiguel TanfelixやYsabel Ortegaらのフィリピン若手人気キャスト、また、Carla AbellanaやDennis Trilloらの実力派俳優を迎え、フィリピンのGMAネットワークで2023年内に地上波放送を開始予定。日本ほか世界各地での放送・配信については続報待ちとなっている。

『超電磁マシーン ボルテスV』は、遠い宇宙からプリンス・ハイネル率いるボアザン星の侵略軍が地球に飛来するところから物語が始まる。絶体絶命の危機を迎えた主人公・健一をはじめとする剛三兄弟、峰一平、岡めぐみの5人は、密かに建造され、5台のメカが合体して1体のロボットになる「超電磁マシーン ボルテスV」に搭乗し、ボアザン星人と闘うのだった。

親子の離別、主人公をめぐる衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして解放のストーリー。「角のある者が貴族階級として君臨し、角のない者たちを支配する」という敵・ボアザン星の設定を通じて、差別問題に踏み込んだ点は他に類を見ない意欲的な試みであり、そのドラマ性は海外でも高く評価され、現在でもアニメブーム黎明期の大傑作と評価されている。

その人気は日本だけに留まらず、海を越え、フィリピンでも当時、絶大な人気を誇り、子どもたちをはじめ、フィリピン国民全体が『超電磁マシーン ボルテスV』に熱狂した。フィリピンでは、今なお堀江美都子のアニメOP主題歌「ボルテスVの歌」を日本語のまま歌える人も多く、現地での人気の高さがうかがえる。

2023年1月1日、一足先にGMAネットワークのYouTubeチャンネルにリリースされた「メガ・トレーラー」は、公開わずか3日間で再生回数がなんと130万回再生を突破した。

【実写リメイク・TVシリーズ版/メガ・トレーラー梗概】

ボアザン星人を名乗るヒューマノイド・エイリアンたちが惑星侵略を開始し、ビースト・ファイターたちを世界中に放った。その侵略者たちから地球を護るべくSteve (Miguel Tanfelix)、Big Bert (Matt Lozano)、そしてLittle Jon Armstrong (Raphael Landicho)の三兄弟と、彼らの友人であるJamie Robinson (Ysabel Ortega) と Mark Gordon (Radson Flores)が特別部隊に参加する。

東映 TVプロデューサー・白倉伸一郎氏 コメント

「ボルテスV」を長きにわたって愛しつづけ、数々の試練を越えて、この巨大プロジェクトを実現にこぎつけたフィリピンの方々、ありがとうございます。一方、日本では、「ボルテスV」はすっかり忘れ去られてしまった……かというと、そんなことはありません。「ボルテスV」の流れは、後番組「闘将ダイモス」(1978)を経て、「バトルフィーバーJ」(1979)から実写シリーズにクラスチェンジしました。今でいうスーパー戦隊シリーズです。 時代は変わっても、その基本構図──圧倒的な侵略者を前に、選ばれし5人の若者たちが、5体合体ロボを駆使して立ち向かう──は変わりません。「ボルテスV」のDNAは、日本を代表する特撮ヒーローシリーズとして脈々と受け継がれ、世界中の子供たちを魅了しつづけています。とはいえ。世代を経るごとに洗練された反面、何か大切なものが抜けおちていったのかも知れません。そのことを教えてくれたのが「VOLTES V LEGACY」。 デカくて重くてとにかく強く、立ち姿だけでションベンちびる巨大ロボ。《男の子》の魂を持つ者なら、今もだれもが憧れてやまない、灼熱のスーパーロボット魂がここにある!

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