きょう1日に放送されるテレビ埼玉(テレ玉)の正月恒例特番『第31回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』(19:00~ ※再放送:同8日19:00~)。年々磨きがかかる出場者のユニークなパフォーマンスと、お堅いイメージの政財界人とのギャップが大きな話題を集め、今や県を越えて“埼玉の奇祭”と呼ばれるようになり、Twitterでは世界トレンドに入る盛り上がりを見せている。
マイナビニュースでは、11月26日にさいたま市文化センター大ホールで行われた収録を取材。2014年から10年にわたって司会を務める堀尾正明は、大みそかの国民的番組『NHK紅白歌合戦』の総合司会も経験しているが、この熱気は「『紅白』以上ですね」と、自信を持って語る――。
■こんなに音を外しても成り立つステージはない
政財界人たちのパフォーマンスに、「社員の方も市の方も議会の方も、本当にこのために命を懸けてというか、たぶんこの数カ月は仕事半分くらいでやっているのが見受けられますよね(笑)」と、ジョークでその本気度を称賛する堀尾。「その努力の賜物がすべてなので、このステージでは歌が上手い下手は問わないんですよね。しかも今回は3年ぶりの有観客ということで、以前の活気を思い出しました」と興奮を語る。
また、「プロの歌手の方のステージと比べると、歌唱力的に言うと『なんでこんな人たちが出てくるんだろう』と思われるかもしれない。NHKの『のど自慢』だって、それなりの人たちが選ばれて出てくるから、こんなに音を外しながら歌っているステージが成り立つというのは、めったにないと思います」と希少性を強調。
その上で、「この親近感と、社長とか会長とか理事長とか議長とか市長とか知事とか、政財界の人たちがステージに立って、社員や職員の人たちと1つになってメッセージを伝えるんだという息吹みたいなものを愚直に感じられるのが珍しいんじゃないかなと思うんです。しかも、1月1日の夜という『紅白歌合戦』の次の日だから、そのコントラストが面白いんじゃないですかね」と分析し、「そういうユニークな番組を作るテレビ埼玉さんのプロデュース力というのは、すごいと思いますね」と感心した。
■今年もハプニングが続出
“素人”が主役のステージだけに、今年もハプニングが続出した。岡宏&クリアトーンズオーケストラによる生演奏に対して歌が先走ってしまったり、遅れてしまったりするのはもちろん、歌詞が飛んでストップしてしまう緊急事態、さらには堀尾のインタビューを受けたバックコーラスの女性が「やらされてます(笑)」と思わずぶっちゃける場面も。
着ぐるみに入る予定だった人がコロナに感染してしまい、緊急登板した予想外の人物を聞いた堀尾が「このステージ始まって以来、初めてではないでしょうか」と衝撃を受けるシーンもあった。