大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は21日、大阪城東部地区に位置する森之宮検車場内に新駅を設置する方針を決定したと発表した。新駅の開業時期は、大阪城東部地区まちづくりの1.5期開発に間に合うように、2028年春をめざす。
同社によれば、万博開催とIR開業が予定されている西の拠点「夢洲」に対し、大阪府・大阪市を中心にまちづくり開発の計画が進む「森之宮」を東の拠点と位置づけ、東西軸となる中央線の強化を行うことで、大阪発展への寄与をめざすという。
一方で、開発エリアは大学等の開発による需要に対してアクセス性が弱く、交通環境の整備が必要と考えており、同社が保有する森之宮検車場内に新たな鉄道駅を設置することで、アクセス性の向上と開発エリアのポテンシャル向上を図るとしている。
新駅の設置に活用する森之宮検車場は現在、中央線と千日前線の日常検査・保守・留置機能や線路保守施設を有し、日々の安全運行の確保に努めている。万博開催までに輸送力増強を行うため、既存の保守施設を移設・撤去し、森之宮検車場内に13列車分の留置線を整備。万博終了後に留置線跡地を活用し、新駅を設置する計画としている。
今後は新駅設置の事業化に向けて関係者と継続した協議を行い、建設計画や運転計画、駅名などについては詳細が決定次第、発表するとのこと。