JR西日本は18日、大阪・関西万博(2025年開催)に向けた取組みとして、主要ルートのひとつと位置づけられる「JR桜島線(鉄道+シャトルバス)」(JRゆめ咲線ルート)の取組みと、地下鉄(Osaka Metro)中央線との乗換結節点となる弁天町駅の改良等について発表した。

  • 弁天町駅改良のイメージ

2025年大阪・関西万博に向けたアクセス輸送に関して、2025年日本国際博覧会協会(万博協会)が設置する「2025年日本国際博覧会来場者輸送対策協議会」において、JR西日本グループも交通事業者の一員として参画し、計画検討を進めている。2022年10月17日には、万博協会から、来場者の安全かつ円滑な来場を実現するための「万博来場者輸送具体方針(アクションプラン)」が公表されたところだという。

アクションプランでは、夢洲まで直通予定の地下鉄(Osaka Metro)中央線を筆頭に、JR西日本グループの「JR桜島線(鉄道+シャトルバス)」(JRゆめ咲線ルート)も主要ルートのひとつに位置づけられている。アクセス輸送を支える交通事業者として、来場者を中心とした利用者の安全確保を最優先に、鉄道ネットワークを生かしたアクセス向上、多様な鉄道サービスによる利便性向上など取り組んでいくとともに、アクションプランの具現化に向け、万博協会と連携して検討を進めるとしている。

JRゆめ咲線ルートにおける取組みとして、JRゆめ咲線(桜島線)の増発、新大阪~桜島間を直通する臨時列車の設定、万博開催期間限定で桜島駅改良、万博開催までに西九条駅のホーム柵整備、桜島駅からのシャトルバス輸送を計画している。

地下鉄(Osaka Metro)中央線への乗換結節点となる大阪環状線弁天町駅では、新駅舎の整備、新改札口(新南口・新北口)の設置、昇降設備(エレベーター・エスカレーター)とバリアフリートイレの設置によるバリアフリー機能の向上、地下鉄(Osaka Metro)弁天町駅東口改札との段差のないフラットな連絡通路の整備(大阪市高速電気軌道との共同事業)、連絡通路と接続するJR弁天町駅内回りホーム改札の新設(内回りホーム口)、ホーム柵の整備などを実施。万博開催前の2025年春に工事完成をめざし、2022年内に工事着手する。