2023年1月1日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『相棒』元日スペシャル「大金塊」(21:00~)のゲストが21日に発表された。

  • 『相棒』元日スペシャルより=テレビ朝日提供

『相棒』シリーズでは、2006年以来毎年元日の夜にスペシャルを放送。2023年の元日スペシャルには、前作『相棒season20』にも登場した片岡孝太郎をはじめ、森崎ウィン、茅島みずき、佐藤B作が『相棒』シリーズに初登場する。

片岡演じる衆議院議員の袴田茂昭は、昨年放送の『相棒season20』元日スペシャル『二人』で殺人教唆の罪を暴かれかけるも、杉下右京(水谷豊)が掴んだ証拠が何者かの手によって消されたことで当時の秘書に罪をなすりつけ逮捕を回避。右京とは浅からぬ因縁を持つ相手が、早くも元日スペシャルに再登場する。さらに今回新たに登場する袴田の妻・虹子役として、片岡の高校の同級生であり、今回が初共演のいしのようこが出演する。

事件を機に秘書逮捕の責任をとり、与党政調会長の座を退いたものの政界では隠然たる権力を保持していた袴田。そんな袴田のもとにある日、「邸内の金塊を盗む」という予告状が届くところから今回の物語は動き始める。妻である虹子の手前、ことを荒立てたくない袴田は後継者である息子を通じ、巷で話題の「熟年探偵団」に調査を依頼。それがきっかけで、右京と再会を果たすことに。わずか1年での再登場に驚いたという片岡。「どんな登場になるのか? と妄想が暴走」しつつも、「袴田茂昭議員の生き様、人柄が垣間見られてうれしく、ストーリーにのめり込みました」と感慨深く振り返った。

森崎は待望の『相棒』シリーズ初登場。三代続く政治家の家に生まれ、曽祖父、祖父、父と同じように政治家の道へと進むことを期待される青年を演じる。父である茂昭を「先生」と呼び修行に励む中、届いた一通の予告状。茂昭の指示を受け「熟年探偵団」に捜査を依頼する。初めての『相棒』シリーズ出演を「驚きと喜び」をもって聞いたと森崎。水谷、寺脇との時間から得たものは多く、「『相棒』の現場は本当に最高でした」と熱い想いを明かした。

茅島が演じるのは「熟年探偵団」を率いる「先生」こと大門寺寧々。「熟年探偵団」の1人である大門寺尚彦の孫で、大学ではミステリー研究会に所属し、優れた推理力と観察眼を併せ持つ。思ったことをズケズケと口にする物怖じしない性格で、右京と金塊盗難予告の犯人について頭脳戦を繰り広げる。『相棒』シリーズ初出演に「たくさんの方に愛されている作品だからこその責任感や不安はありましたが、とにかく皆さんについていけるように頑張ろう」と必死だったという茅島。「最後まで全く展開が読めず、途中途中クスッと笑えるシーンも多く、この素敵な脚本をちゃんと皆さまに届けなきゃと、より一層気合いが入りました」と語った。

袴田父子からの依頼を受け、金塊盗難予告の犯人を探す「熟年探偵団」には、佐藤、斉木しげる、井上肇が。探偵社として正式に開業し、郊外の雑居ビルに事務所を構えている3人は、とある田舎町の警察署と連携し、事件の捜査に励んでいる。ある事件への度が過ぎた介入により、警察上層部から目をつけられ建造物侵入で執行猶予付きの判決を受けてしまうが、それをきっかけに袴田から依頼を受けることに。寧々のことを「先生」と仰ぎ、自分たちのことは“優秀な助手”であると自負している「熟年探偵団」たち。元日スペシャルでは熟年トリオに注目だ。

■森崎ウィン(袴田茂斗 役)

『相棒』へ出演のお話をいただいたときは、驚きと喜びを同時に感じました。『相棒』は、右京さんと亀山さんのコンビが織りなす、一度見始めたらなかなかテレビから離れられない、とてもワクワクさせられる作品。そんな歴史ある作品、しかも元日スペシャルに出演することとなり、本当にうれしかったです。イチ視聴者として拝見していたときと違って、演じるとなると「こんなに難しいものだったのか」と思いましたが、これが一本の作品として繋がったときを思うと、ワクワクしている自分もいました。

『相棒』の現場は本当に最高でした。こんなにたくさんのベテラン俳優の皆さまとご一緒出来る貴重な経験をし、長年『相棒』を支えているスタッフの皆さまと現場での時間を過ごし、僕の今後の役者人生にとてもためになる宝物を持ち帰ることが出来た気がします。

水谷さんは、とても紳士的かつ、フランクで、緊張していた僕の撮影初日、お会いして数秒で何故か安心と信頼が生まれました。そして、寺脇さんは、とても熱く、撮影でつまずいていた僕にこっそりアドバイスをくださるなど、急に参加した僕にも寄り添ってくださいました。一番僕がびっくりしたのは、お二方とも、現場の全てのスタッフさんのお名前を覚えている事です。入りも帰りも全てのスタッフさんの名前を呼びながらお1人お1人ご挨拶していました。もうね、これは、本当に凄い事なんです。僕もいずれはお二方みたいになれるよう、頑張ります。

長らく『相棒』を愛してくださっている皆さま、今回『相棒』の一員として皆さまとお会い出来ること、とてもうれしく思います。2023年の年明けに、心に残るストーリーを子供心が蘇る謎解きでお送りします。どうか、ご覧になってくださいませ。よろしくお願いいたします。

■茅島みずき(大門寺寧々 役)

『相棒』という作品は、年齢問わずたくさんの方から愛されている歴史のある作品。そんな素敵な作品に自分が出演させていただけるなんて思ってもいなかったのですごくうれしかったです。それと同時に、たくさんの方が見てくださって愛されている作品だからこその責任感や不安はありましたが、とにかく皆さんについていけるように頑張ろうと思いました。

台本をいただき、まずは自分がどんな役なのかを知りたくて読み始めたのですが、話の展開が気になりすぎてあっという間に読み終わっていました。最後まで全く展開が読めず、途中途中クスッと笑えるシーンも多く、この素敵な脚本をちゃんと皆さまに届けなきゃと、より一層気合いが入りました。

水谷さんと寺脇さんは本当に素敵な方々。困った時はすぐに声をかけてくださってお芝居に対してのアドバイスもたくさんいただきました。お2人のお芝居に対する姿勢や現場での佇まいはとても勉強になりました。

そして、現場の初めと終わりに水谷さんと寺脇さんは全スタッフ、キャストの皆さんとグータッチをしているのが印象的で、この現場の温かさやチーム感はここからできているんだな、素敵な現場だなとあらためて感じました。

水谷さん演じる右京さん、寺脇さん演じる薫さんはもちろんのこと、周りのキャストの皆さんが演じる役柄も個性豊かなキャラクターが勢揃いで、とっても面白い作品になっていると思います。私演じる寧々の推理にも注目して、ぜひご覧ください。

■佐藤B作(串田純哉 役)

ようやく念願の『相棒』に出していただけると興奮しました。水谷さんと寺脇さんはとてもフランクなお2人で、現場には緊張感はあるのですが、お2人の存在がさらにプレッシャーをかけるようなことは全くなく、むしろ和ませていただきました。『相棒』は、俳優と全スタッフが気持ちを1つにして撮影に取り組む素晴らしい現場で、笑いも起きる大人の雰囲気の撮影でした。

私の演じた役は、リアリティーを持たせるのが難しく感じた役でしたが、いつもの『相棒』に比べると、ちょっとくだけたところもある元日スペシャルになっていますので、お酒でもいただきながら家族全員でお楽しみください。

■片岡孝太郎(袴田茂昭 役)

『相棒』に再び出演のお話をいただき、正直驚きました! 昨年の元日スペシャルの後半、右京と「お前とはいずれ決着をつけなければいけないようだ」「望むところです」と対峙するシーンがありましたが、こんなに早い再登場……どんな登場になるのか?と妄想が暴走しました。台本を読み始めると前回よりかなり出演シーンが多く……。袴田茂昭議員の生き様、人柄が垣間見られてうれしく、ストーリーにのめり込みました。

昨年、反町さんと共演するシーンはなかったのですが、とても和やかな撮影現場の中で反町さんとご一緒できて光栄でした。今回は寺脇康文さんとの初共演。水谷さんと寺脇さんの軽快なテンポの中に厚みがある演技に圧倒されました! その中に私も参加させていただき、とても緊張しましたが幸せな撮影でした。

亀山薫がカムバックして初めての元日スペシャル――袴田茂昭が亀山薫へメッセージを残します。とても大切な……。

そして今回は私の高校の同級生、いしのようこと初共演、初夫婦役ができ、うれしかったです。昨年に引き続き再登場する袴田をぜひ見届けてください。