フジテレビ系列各局からエントリーされる「第31回FNSドキュメンタリー大賞」で、北海道文化放送の『自助の国に生きる ~ヤングケアラー、その先に~』が大賞に決定した。1月3日(4:55~)にフジテレビで放送される。

  • 介護する佐藤謙太郎さんと母親の仁美さん=北海道文化放送制作『自助の国に生きる ~ヤングケアラー、その先に~』より

同作は、家族などを介護する子どもたち・ヤングケアラーの、介護一色の暮らしの実態を取材。母や祖母の介護によって、学業や人間関係にも影響が出てしまう少年や女子高校生らの苦悩を追っている。“弱みを見せたくない”取材対象者に入り込んだ取材が高く評価され、大賞受賞となった。

プロデューサー・構成の北海道文化放送・涌井寛之氏は「ヤングケアラーへの直接支援がないに等しい国で、子どもたちが自由に将来を描くためには何が必要なのか。模索の旅のような取材でした。長岡伶奈ディレクターは自らも小学生から祖父母をケアしていた元ヤングケアラーです。当事者や家族に丁寧に向き合い、解決策を探っていきました。支援の仕組みが十分ではない中でも、北海道では組織を超え、地域をつなぎ、孤立を防ごうとする取り組みが続けられていることが分かりました。その取り組みは全国でもヒントになるはずです。同時にその頑張りだけに頼ってはならないという思いも強くしています。子どもたちに“自分がやるしかない”と思わせてしまう社会が変わっていくことを願っています」とコメントした。

なお、優秀賞には、NST新潟総合テレビ『最後の声~死因究明から未来を描く解剖医~』。特別賞には、石川テレビ『逆転バカ』、テレビ宮崎『秘境の牛医』が選ばれた。

  • NST新潟総合テレビ『最後の声~死因究明から未来を描く解剖医~』

  • 石川テレビ『逆転バカ』

  • テレビ宮崎『秘境の牛医』