JR北海道は16日、新型車両737系の投入日を2023年5月20日と発表した。室蘭本線の普通列車に使用されるキハ143形など置き換え、電車化に伴う速達化を図る。これに合わせ、室蘭本線東室蘭~苫小牧間の接続改善など列車体系を見直す計画としている。

  • JR北海道の新型車両737系。日立製作所笠戸事業所で製造されたと報じられている

新型車両737系は2両編成で13編成(計26両)を製造予定。2023年春までに順次落成し、室蘭本線室蘭・東室蘭~苫小牧間で運用予定とされている。エクステリア・インテリアともに優しさが感じられるデザインとしつつ、車体前面は黒色をベースにJR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーン、警戒色の黄色を採用。車体側面は「さくらいろ」をイメージした淡いピンク色の塗装を施した。同社の通勤形電車で初めて、ワンマン運転に対応した車両となる。

現在、室蘭本線東室蘭~苫小牧間の普通列車はキハ143形を中心に、一部列車でH100形も使用される。5月20日に予定される新型車両737系の投入に合わせ、キハ143形はすべて置換えに。H100形も一部を除き、置換えを行うという。

  • 新型車両737系の投入にともない、キハ143形はすべて置換えに

新型車両737系の投入で列車体系が見直しとなることを受け、朝の通勤通学時間帯を含め、室蘭~苫小牧間を走る多くの普通列車で時刻を変更予定。詳細な時刻は決まり次第、別途発表する。