フジテレビ系ドキュメンタリー特番『密着!中村屋ファミリー 浅草に平成中村座が完全復活! 歓喜と熱狂の大舞台SP』が、23日(21:00~)に放送される。

  • 浅草の地に4年ぶりに復活した「平成中村座」=フジテレビ提供

今年8月、 歌舞伎座では中村勘九郎発案の手塚治虫のマンガを歌舞伎にした新作『新選組』が上演された。主演は中村芝翫の息子、中村福之助と中村歌之助の兄弟で、若手の大抜てきとなった。勘九郎と七之助が演出をほどこし開幕したその10日後、歌舞伎座にもコロナの猛威が。

世の中は第7波の真っただ中で、舞台公演は次々と中止になっていた。しかし、歌舞伎界は代役などにより公演を続行。すると、歌舞伎座にはチケットを求める行列が。舞台を止めないという歌舞伎の底力、役者たちの奮闘に、観客は喝采を送った。そして、無事復帰した役者たちを改めて迎えて1カ月の公演は熱気を増した千穐楽へ…。

10月、浅草寺境内に4年ぶりに、江戸の芝居小屋を再現した「平成中村座」が建てられ、浅草の街が歓喜のムードに包まれた。亡き勘三郎さんがライフワークとして創り上げた「平成中村座」で、中村屋ファミリーが2カ月のロングラン公演に挑戦したのは、宮藤官九郎の新作歌舞伎『唐茄子屋 不思議国之若旦那』。出演者には大河ドラマでブレイクした坂東彌十郎や中村獅童、個性派俳優の荒川良々も名を連ねた。

小屋の建て込みから猛稽古、そして2カ月にわたる舞台を、多数設置した無人カメラがつぶさに捉える。映し出されたのは、全力で駆け続ける中村屋ファミリーの奮闘、そして歌舞伎の復活を待ち焦がれていた浅草の人々と観客たちの喝采だった。

コメントは、以下の通り。

■中村勘九郎
――8月には新作「新選組」の代役もされました
「次の日からとか、その日から“代役をお願いします”というのが日常茶飯事な世界にいる我々だからこそ、新作だろうが何だろうが“幕を開けよう”っていう思いで公演を続けることができたんですよね。それはみんな、思いは一つだと思います」

――浅草では4年ぶりの『平成中村座』。2カ月の公演を振り返ってみて
「『平成中村座』の復活は夢だったので、さぞ何かを感じるんだろうなと思ったんですけど、10日くらい海外旅行へ行って自宅に帰ってきた時の感覚、ちょっと久しぶりな感じがする、あんな感覚しかしなかったです(笑)。『平成中村座』で新作がかかったのが初めてなので、これで何でもできる“無敵の小屋”になったなっていうのは思いますね。来年以降の『平成中村座』も、いろいろと構想もできています」

■中村七之助
――「平成中村座」での2カ月のロングラン公演を終えて
「10月、11月は勘太郎と長三郎にMVPをあげたいなと思います。もちろんうちの兄は別として(笑)。新作はあの二人に支えられている部分もあるので。重要な役を任されて二人ともとても楽しんで仕込んで、緊張感を持ってやっていたので、とても若手が躍動したというか、子役ですけどね、うれしかったです」

■前田愛さん
――今年はどんな年でしたか?また来年はどのような年にしたいですか?
「もうあっという間に過ぎてしまって振り返る暇もなかったというか。でも振り返ってみると、結構いろいろしてきたなっていう自信というか、みんなで頑張ってきたという感じは今、あります。勘太郎と長三郎は、自分の体が大きくなるということがすごくうれしいんだと思うんです。だから何かこうワクワクしていて楽しい気持ちのまま、難しいことも困難なこともあると思うので、頑張れと思っています」

■西村朗チーフプロデューサー
「あらゆるエンターテインメントが想像していなかった試練に直面する中、中村屋ファミリーが歩みを止めず果敢に挑み、乗り越えて前へと進む姿に、400年続いてきた歌舞伎という演劇のパワーを垣間見ている気がします。そんな中村屋と支えるスタッフのチカラを、このドキュメンタリーを見た方々に感じていただけたらうれしいです」

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