クロス・マーケティングは、新型コロナウイルスが消費者の行動や意識に与える影響の把握を目的として、全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に「新型コロナウイルス生活影響度調査」の第37回目を2022年11月25日~27日にインターネットにて行い、人々の意識・行動について分析した。

  • 現在の健康状態

まず、現在の健康状態について聞くと「良い計(とても良い~非常に悪い/7段階聴取TOP3)」と回答した人は体調面では49%、精神面では43%、体調面よりやや精神面の不調の方が多い。体調面や精神面で不調を訴える人は、5月調査より若干増加した。

  • 現在の体調面の不調

具体的な体調面の不調は「目の不調」「肩・首筋のこり・痛み」「睡眠の質の低下」「スタイル、見た目の体型が気になる」が4割以上で、特に女性の方が体調面の不調を実感している人が多い。男性との開きが大きいのは「肩・首筋のこり・痛み」「スタイル、見た目の体型が気になる」「姿勢の悪化」「頭痛」であった。

  • 現在の精神面の不調

また、精神面の具体的不調には「頭の回転、忘れっぽさを感じる」「意欲・やる気がでない」「日々の充実感を感じられない」「自己肯定感が低い」が多く挙げられた。「頭の回転、忘れっぽさを感じる」以外の不調面の項目は、20代、30代が高く60代は低い傾向にあり、若い世代の精神面の不調が目立つ結果となった。

  • 健康管理や体調改善のために実行していること/今後強化したいこと

さらに、健康管理や体調改善のために現在実行していることについて尋ねると、「散歩・ウォーキング」が35%と多く、次いで「ストレッチ」「体重測定、スマートウォッチなどでの健康管理」が20%台と比較的ライトにできる事柄が上位にあがった。現在行っていることと今後強化したいことの上位はほぼ同じ項目となった。

  • ストレス解消やモチベーション強化など内面的な健康のために実行していること/今後強化したいこと

ストレス解消やモチベーション強化など内面的な健康のために行っていることは、「睡眠をしっかりとる」「テレビ・映画・動画を見る」「美味しいものを食べる」「ゆっくり休息を取る」「散歩・ウォーキング」で30%台。今後強化したいことは、「睡眠をしっかりとる」「散歩・ウォーキング」「ゆっくり休息をとる」など身体に関する項目があがる。

  • 現在の人間関係/他人

  • 現在の人間関係/家族間

ストレスなどに影響をおよぼす人間関係について聴取したところ、「良い計」が高いのは「夫婦関係」「家族関係」と身内の関係であり、最も低いのは「地域住民」であった。女性60代はいずれの人間関係も良好の割合が最も高く、逆に、男性40代・50代は低い。一方「悪い計(とても良い~非常に悪い/7段階聴取BTTOM3)」は、「友人関係」「地域住民」「同僚やクラスメイト」で女性30代、「家族関係」「夫婦関係」では男性30代の悪いとした割合が高かった。

  • 新型コロナウイルスに対する不安度・将来への不安度・ストレス度

新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度は、定点指標の「直近1週間の不安度」は4p増の31%、「将来に対する不安度」は5p増の47%と、感染者数の増加にともない、いずれも増加に転じた。「直近1週間のストレス度」は、微増の42%であった。

  • 現在困っていること

現在困っていることは、「生活費が増えている」「自分や家族のストレスがたまる」「自分や家族の運動不足」など。特に「生活費が増えている」は、増加傾向が続いている。