JR九州は、2023年夏開業予定の「BRTひこぼしライン」(正式名称「日田彦山線BRT」)の7駅に設置する待合ブースのデザインを公開した。

  • 添田駅の待合ブースデザイン

社内で建築業務を行う若手社員を中心に構成したチームがデザインを担当。各駅が地域のシンボルとして愛され続けるようにとの思いを込め、木材を活用して地域の特色を表現した。待合ブースを設置する駅は、添田町の添田駅・彦山駅、東峰村の筑前岩屋駅・大行司駅・宝珠山駅、日田市の大鶴駅・今山駅。その他のBRT駅には、添田町・東峰村・日田市をイメージした「BRTひこぼしライン」オリジナルの駅サインを設置し、沿線の一体感を創出する。

添田駅は、沿線の豊かな山なみの曲線を長さ・厚さの異なる木材の組み合わせでリズミカルに表現。三大修験道のひとつ、英彦山のふもとにある彦山駅は、山伏が頭に付ける「頭襟(ときん)」を木材で表現した。

  • 彦山駅の待合ブースデザイン

  • 筑前岩屋駅の待合ブースデザイン

  • 大行司駅の待合ブースデザイン

筑前岩屋駅では、「BRTひこぼしライン」のシンボルである「めがね橋」の多連アーチを木材で表現。大行司駅では、小石原焼の「とびかんな」模様を木材の規則的なスリットで表現する。

宝珠山駅では、木材に組み合わせる桜色の透過パネルで桜の花びらを表現。大鶴駅では、積み上げた酒枡を木材で表現し、地域の酒をアピールする。今山駅は長さ・厚さの異なる木材の組み合わせにより、大肥川・三日月山の美しい曲線を描くデザインとする。なお、「BRTひこぼしライン」のダイヤ、所要時間、運賃等は決まり次第、発表される。