ゆとりうむプロジェクト事務局は11月22日、「子育て世帯の家事実態」の結果を発表した。同調査は10月、高校生以下の子どもを持つ家庭で、家事を週1日以上実施かつ、パートナーも家事をしている25~60歳の有職女性500名を対象にインターネットで実施した。

  • 平日1日に本来ほしいゆとり時間と、平日1日に実際に確保できているゆとり時間

平日1日の内どれくらいゆとりの時間が欲しいか尋ねたところ、64.2%が「2時間以上」と答えた。しかし、実際に確保できているゆとり時間について聞くと、「2時間以上確保できている」は27.8%で、理想と現実のゆとり時間にはギャップがあることがわかった。

理想の「平日1日の家事にかける時間」について尋ねると、68.8%が「2時間未満」と回答した。実際に平日1日の家事にかける時間は「2時間未満」に収められている人は36.2%で、実現できている人は約半数にとどまっている。

  • 「平日1日の家事にかける時間」について理想の時間、「平日1日の家事にかける時間」について実際の時間

ゆとり時間の長さに関わらず、家事が長くなっている要因について聞くと、「ワンオペで家事をこなしているから」と、約半数の人が回答している。家事の担い手不足が大きな要因となっていることがわかった。

  • 確保できているゆとりの時間の長さ×家事時間が増えてしまっている要因 半数が「担い手不足」と回答

平日1日のゆとり時間が2時間未満の場合は、「きちんと家事を行いたいから」「自分の料理や掃除、家事にこだわりがあるから」「配偶者・パートナー・家族が求めるレベルが高いから」「義理の親・家族が厳しいから手抜きできないから」など、家事にかける負担の総量を増やす要因の回答が、全体の32.1%を占めている。ゆとり時間が「2時間未満」「2時間以上」の人では、6.5ポイントのギャップがあった。

  • 確保できているゆとりの時間の長さ×家事時間が増えてしまっている要因 家事の総量関連別

家の中で、配偶者・パートナーにイラっとする瞬間はあるか聞くと、最も多い回答は「金銭面」(38.0%)だった。次いで「家事分担」(36.6%)、「生活習慣の違い」(33.2%)、「家事の質」(29.8%)となっている。

  • パートナーに不満を抱く要因

次に、他の人の家事の工夫を知りたい人は58.0%だった。どのような工夫を知りたいか聞くと、1位は「時産(時短)に繋がる工夫」(71.0%)で、2位は「質を落とさず楽にこなす工夫」(62.4%)、3位は「家事の過程を減らす工夫」(42.4%)だった。

  • 他の家庭の家事ハックを知りたい人×どのような工夫を知りたいか