弁護士ドットコムは11月21日、「働くことを考える調査」の結果を発表した。調査は10月19日〜25日、弁護士ドットコムの一般会員1,053名を対象にウェブアンケート方式にて行われた。

  • 職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる?」

    職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる?」

雇用労働者767名に対し、職場に「働かないおじさん(おばさん)」がいるかどうかを尋ねたところ、58.7%が「いる」と回答。「自分がそうだ」という人も4.2%いることがわかった。

具体的には、「いつもパソコンを眺めているだけで、何も仕事をしないくせに仕事を頼むと『何で俺がこんな仕事やらなきゃいけないんだ』と高圧的に騒いで断る。ただ居るだけ」「自分はこれが苦手、できないを常に言う人がいます。あの人は出来なくても、仕方ない感を出していて、人に仕事を任せています」といった声が。

一方、「自分がそうだ」という人からは、「やっても、やらなくても給料はさほど変わらない。やってるように思わせられれば、給料はもらえる」「そろそろ若い者に仕事を任せて、自分はルーティンワークに徹したい」といった声が寄せられた。

  • 自身が将来、「働かないおじさん(おばさん)」になる可能性があるか

    自身が将来、「働かないおじさん(おばさん)」になる可能性があるか

続いて、「自分がそうだ」と回答した人を除いた雇用労働者に対して、なぜ「働かないおじさん(おばさん)」は働かなくなったと思うかを選択式で回答してもらったところ、「働いても働かなくても待遇が変わらないから」(64.2%)、「年功序列で、ある程度の給与やポジションが保証されているから」(51.3%)、「職場の雰囲気がゆるいから」(32.7%)が上位に。

また、自身が将来、「働かないおじさん(おばさん)」になる可能性があるかどうかを尋ねたところ、22.9%が「ある」と回答した。

  • 「働かないおじさん(おばさん)」が増えないために必要なこと

    「働かないおじさん(おばさん)」が増えないために必要なこと

次に、全回答者に対して、社会全体で「働かないおじさん(おばさん)」が増えないために何が最も必要なのかを尋ねたところ、「年功序列をやめて、給与に差をつける」(30.2%)がトップに。次いで「解雇をしやすくする」(16.0%)、「中高年になってからの学び直しを促進する」(14.1%)と続いた。