アウディの電気自動車(EV)で初のコンパクトSUVとなる「Q4 e-tron」の日本発売記念イベント「Audi Q4 e-tron Launch Event」に行ってきた。実際にクルマを見るとなかなかにゴージャスで、HPに記載されている599万円~という価格が信じられなくなってきた。

  • アウディ「Q4 e-tron」

    アウディ「Q4 e-tron」が日本で発売に!

フル充電で600km近くも走る!

Q4 e-tronのボディサイズは、「Audi Q4 40 e-tron」というグレードで見ると全長4,590mm、全幅1,865mm、全高1,630mm。発売記念イベントに登壇したアウディジャパン ブランドディレクターのマティアス・シェーパースさんは、「日本には一番いいサイズ」だと自信を示す。確かに実車を見ると取り回しがしやすそうだったし、横幅が1,800mm台中盤くらいのSUVは増えつつあるので、最近のクルマに慣れている人なら特に気をつかわずに乗れそうだ。

  • アウディ「Q4 e-tron」
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  • 「Q4 e-tron」には標準タイプ(写真)と屋根がクーペのように下がっていく「スポーツバック」タイプがある。性能は全グレード共通で最高出力150kW、最大トルク310Nm。駆動方式は全車RWD(後輪駆動)だ

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    こちらがスポーツバック

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  • アウディ「Q4 e-tron」
  • 車内で印象的だったのは、インパネ中央のモニターがドライバーの方に向かって斜めになっていること。少し傾けてあるモニターは珍しくないが、ここまで斜めっているのはあまり見たことがない

HPを見るとQ4 e-tronの価格は599万円からとなっている。2022年12月以降に価格改定を予定しているそうだが、それでも620万円~737万円だ。SUVタイプの国産EVだと日産自動車「アリア」が539万円~790.02万円、トヨタ自動車のリース専用EV「bZ4X」はKINTOで10年乗ると954.096万円(別途38.5万円の申込金が必要)。並べて見ると、「この値段でアウディのEVに乗れてしまうの?」という感慨がわいてくる。プレミアムセグメントではボリュームゾーンの価格設定とすることで、日本でEVをどんどん普及させたいというのがシェーパースさんの考えだ。

EVといえばフル充電で何km走れるのか=航続距離を心配する声もあるが、Q4 e-tronはWLTCモードで594kmも走れる(2022年8月の発表による)そうだから、よほどの長距離移動をしない限り電池切れの不安はなさそうだ。

サイズ、価格、航続距離の設定が絶妙なアウディのQ4 e-tronは、普及しそうな雰囲気のある新型EVだった。