俳優の高橋一生が主演を務めるNHKのドラマ『岸辺露伴は動かない』(総合)の第7話、第8話の放送日時とゲストが9日、発表された。また、新ビジュアルが公開。高橋一生のコメントも寄せられた。

『岸辺露伴は動かない』新ビジュアル (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (C)NHK・PICS

『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの荒木飛呂彦氏の人気漫画をドラマ化。漫画家の岸辺露伴(高橋)が、編集者の泉京香(飯豊まりえ)とともに奇怪な事件や不可思議な現象に立ち向かう。

2020年末(第1~3話)、2021年末(第4~6話)の放送に続く第3弾。第7話「ホットサマー・マーサ」が12月26日(22:00~22:54)、第8話「ジャンケン小僧」が12月27日(22:00~22:54)に放送される。第7話は古川琴音、第8話は柊木陽太がゲスト出演する。

■高橋一生コメント

2020年にこの作品に参加させて頂いた時は此処まで多くの方に期待して頂ける作品になるとは思いもしませんでした。
原作を愛するファンの皆さんを思えば思うほど、誰の顔色も伺わない純粋な思いを俳優部として露伴と作品に注いできました。
露伴が口にするリアリティとは、現実にはあり得『ない』ことではなく、現実にあり得る『かもしれない』ことであり、彼は自分の世界と可能性を拡げる為にリアリティを求めて世界と向き合うのかもしれません。
現実を決めつけない彼のしなやかで強い姿勢は、作品を通して僕にも多分に影響を及ぼしました。
実際、第1期の撮影時から世界は変わりましたし、現実にはあり得ない、起こりえなかったはずのことが立て続けに現実になりました。
その世界に納得出来ずとも尚、現実を受け入れ、更新し、向き合っていく。露伴ならどうするでしょうか。
3期目になり、当初と変わらない円熟したこの作品のチームは、原作漫画世界に敬意を払いながら、現実にあり得るかもしれない、と見て下さった方々に思って頂ける説得力の構築を実写化の意義と感じながら作品作りをしてきました。
思いははじめから変わっていません。
引き続き、このあり得るかもしれない奇妙な世界をお楽しみ頂けたらと思います。

■第7話「ホットサマー・マーサ」あらすじ

長らくリアルな取材ができず、うつうつとしていた露伴は、バキンと名付けた子犬を連れて散歩に出かける。夏の強い日差しとマスクのせいでもうろうとしながら、見知らぬ神社に迷い込むと、そこには根元に大きな洞のある巨木があった。洞を塞ぐ柵の隙間をのぞくと中は祠(ほこら)のようだった。興味を引かれた露伴は中に入るが、気がつくとバキンを抱いたままうずくまってしまっていた。祠を出て家に戻ると、ところどころ様子がおかしいことにいぶかしさを覚える露伴。
さらには、自分のベッドにはシーツにくるまった若い女(イブ:古川琴音)がいて……。

■第8話「ジャンケン小僧」あらすじ

京香と打ち合わせ中の露伴のところに、漫画『ピンクダークの少年』を持ったファンの少年(大柳賢:柊木陽太)が突然尋ねてきた。ところが露伴は、仕事場にいきなり来るのは良くないと言って玄関扉を閉め、追い返してしまう。再び露伴の前に現れた少年は、今度はやぶから棒にジャンケンしようと提案する。
行く先行く先に現れては、執ようにジャンケンを挑んでくる少年に露伴は……。