花王は11月1日、「男性の更年期実態」に関する意識調査の結果を発表した。調査は2021年12月、首都圏在住の35歳以上の男女約3万人を対象にインターネットで行われた。

  • 男性の更年期に見られる体調の変化

    男性の更年期に見られる体調の変化

40代〜50代の男性1万895名を対象に、男性の更年期に見られる体調の変化について、加齢男性症状調査表(AMS)のセルフチェック項目の症状で見てみたところ、「筋力の低下」(72%)や「よく眠くなる、しばしば疲れを感じる」(68%)、「関節や筋肉の痛み」(66%)、「早朝勃起の回数の減少」「からだの疲労や行動力の減退」(ともに64%)といった症状が上位にあがった。

  • 更年期への向き合い方

    更年期への向き合い方

次に、40~50代の男女(男性1万895名、女性1万878名)に対し、更年期への向き合い方について聞いたところ、男女ともに、更年期を「やり過ごす」派(男性51%、女性44%)が最多となったものの、男性の次点は「認めたくない」派で15%と、女性(5%)の3倍に。

また、「病院に行く」は9%(女性 17%)、「友人と話す」が12%(女性22%)と、誰かに相談する人の割合は女性の半数程度にとどまり、話しにくい話題であり、なるべく足を踏み入れたくないと考える男性の姿が浮き彫りとなった。

  • 日常的にストレスを感じる頻度

    日常的にストレスを感じる頻度

45~64歳の男性665名、40~59歳の女性927名を対象に、日常的にストレスを感じる頻度を聴取し、更年期症状の度合い別にみると、更年期症状が中等・重症の人のうち、ストレス頻度が「多い」と回答した男性は64%、女性56%、「やや多い」では男性36% 女性34%と、男女ともに、頻繁にストレスを感じている人ほど症状が重い傾向にあることが判明。

男性がストレスを感じる大きな原因は、「仕事上の人間関係」(54%)、「仕事の大変さ」(48%)、「将来や老後の不安」(32%)と仕事関連が上位を占めた。

また、「からだや心の不調」への理解や協力を求める相手を聞いたところ、「配偶者・パートナー」がダントツの64%。「同僚や先輩」(15%)、「友人」(12%)、「専門家」(12%)に相談する人は少数にとどまり、さらに、19%が「誰にも知られたくない」と考えていることがわかった。