俳優の唐沢寿明が、2023年春から全3シーズンで放送・配信されるWOWOWの連続ドラマ『フィクサー』に主演することが2日、明らかになった。
井上由美子が脚本を手掛ける本作で唐沢が演じるのは、政財界のトラブル収拾から企業間の揉め事回避まで、警察や法律では解決できない事案を処理する、謎に包まれたフィクサー・設楽拳一。政界、財界、法曹界…どの世界にもある「表」と「裏」。本作は世の中を裏から操る"フィクサー"の暗躍と、金と権力に群がる人間たちを描き、3シーズンにわたる大型ドラマシリーズとして展開する。
唐沢は「政治を舞台にした予想がつかないストーリー展開で、今回さらに井上由美子さんの脚本に気合が入っているのが伝わってきました。社会派というだけではなく、骨太のエンタメ作品になっています。緊張感のあるサスペンスを軸に、とにかく筋書きが緻密に作り上げられていて面白いです。私が演じる設楽拳一は、裏から人を操る謎めいた人物で、一見何を考えているかわからないので、視聴者のみなさまはきっと随所で騙されると思います。他の登場人物も一人一人のキャラクターが立っていて、それぞれが抱える"人間の欲深さ"が魅力的です。"読めない男"、設楽拳一を再現できるように、そして視聴者のみなさまを上手く騙せるよう、演じていきたいと思います」とコメント。
また、全シーズンを通じて出演するレギュラーキャストとして、新聞社の政治部記者・渡辺達哉役に町田啓太、警視庁捜査一課刑事・板倉晃司役に小泉孝太郎、拳一の秘書兼運転手・丸岡慎之介役に要潤、達哉の母の渡辺響子役に斉藤由貴、報道番組の人気キャスター・沢村玲子役に内田有紀、そして拳一にとって因縁深い相手であり副総理の須崎一郎役に小林薫と、豪華役者陣が揃い踏みとなっている。各キャストならびに脚本・井上由美子のコメントは以下の通り。
■町田啓太
「気がついたら台本を一気読みしていました。新聞記者として大きな力に巻き込まれ、真相に迫っていく様をみなさんと楽しめるように、渡辺達哉を前のめりに演じたいと思います。楽しみにしていて下さい」
■小泉孝太郎
「全編通して設楽を追いかける刑事・板倉晃司を演じさせていただきます小泉孝太郎です。この作品は個人としても大変興味深く、唐沢さん設楽の不気味さ、そして設楽を取り巻く人間関係が交差していく様をぜひご覧下さい」
■要潤
「僕の演じる丸岡という役は、唐沢さん演じる設楽拳一を心から尊敬し、献身的に支える一番身近な存在 です。個人的には唐沢さんとは15年ぶりの共演で、そんな丸岡と素の自分とリンクする部分が多いと思 います。若き日の自分も唐沢さんには役者のイロハをたくさん教わりました。そんな気持ちを丸岡に投影しながら精一杯演じさせていただきます」
■斉藤由貴
「以前、脚本の井上由美子さんが書かれた別の作品に出演させいただいた時、その打ち上げの席で井上さんから『私の頭の中には小さな箱があって、その中には斉藤さんがいて、難しそうな役をさて誰にやって もらおうかと考えた時、斉藤さんをその箱から取り出すんです』こんなふうに言われて、本当に嬉しかった記憶があります。以来、井上由美子さんの作品にご縁をいただいた時には必ず喜んで参加させていただきたい、とお願いしています。今回も、楽しみでなりません」
■内田有紀
「時に自分の知らない世界の扉を開いて、垣間見たい、怖いけど知りたい、覗いてみたいと言う欲求が生 まれることがあります。その扉を進んで開くのが、今回演じさせていただく沢村玲子という女性です。女性であるがゆえの業を抱えながら、子供のように真っ直ぐに真実に迫ろうとする玲子が、みなさんを『フ ィクサー』の世界にお連れ出来るよう真摯に作品に向き合って行きます。『世の中の裏』を描いたドラマです。どうぞご期待下さい」
■小林薫
「主演の唐沢さんは実は初共演で、どんな芝居になるのかワクワクして、今から楽しみにしています。私の役どころは副総理という難役でドキドキしているのですが、監督である西浦(正記)さんとは1年前にご一緒させていただいていて、そのねばりのあるきめ細かな演出には信頼感がありますので、安心して全てお任せしようと思っています」
■井上由美子
「先が見えない世の中ですが、一筋縄ではいかない大人の俳優たちが、人間の表と裏、光と影を存分に演 じるエンターテインメントを楽しんでいただきたいと思います。主演の唐沢さんとは『白い巨塔』『メイドインジャパン』『ハラスメントゲーム』に続き四度目の作品です。何度お会いしても初めて会ったような懐の深さが唐沢さんの魅力です。本作でもこれまで描かれてこなかったフィクサー像を新鮮に演じて下さることと期待しています」
連続ドラマ『フィクサー』Season1はWOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンドにて2023年春スタート。全5話(第1話無料放送)。