女優の中谷美紀がWOWOWで2023年放送・配信の予定の連続ドラマ『ギバーテイカー』に主演する。

中谷美紀

原作は、すえのぶけいこの人気漫画。娘を殺された刑事・倉澤樹(くらさわ・いつき)と、その娘を殺した猟奇的殺人犯・貴志ルオト(きし・るおと)が繰り広げる死闘を描いた本格クライムサスペンス。中谷演じる主人公・倉澤は元小学校教諭の刑事で、可愛がっていた教え子のルオトに愛する娘を惨殺された壮絶な過去を持つ。

被害者遺族として絶望を味わった倉澤は「自分と同じように苦しむ人を一人でも多く救いたい」という想いのもと、刑事になる。その強い信念に突き動かされ、事件解決に奔走する日々を送ること12年。彼女は娘の命日を目前に、ルオトが医療少年院を退院することを知る。彼が「完全に更生した」と聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女の元にある日、不審なメッセージが届く。「あなたの大切なものを、もういちど奪います」。それは、再び日本中を震撼させる新たな事件の始まりだった…。

来年、女優デビュー30周年を迎える中谷は「『もしも自分の娘を自らが教鞭を執る学校の生徒に惨殺されたら?』という、想像もしたくないような事件がこの物語の冒頭で起こります。今回演じた倉澤樹という元教師は、これ以上の被害者を出さないように、同じ苦しみを味わう人を少しでもなくすために刑事になることを選択しました。以来、警察の縦社会など物ともせず、単独行動で犯人逮捕に血道を上げる一方で、マザーテレサのような質素な暮らしぶりを続けます。しかし、娘を殺した犯人・貴志ルオトが医療少年院を退院したことをきっかけに、快楽のために人を殺める孤独な少年と、倉澤樹の死闘が開始のゴングを響かせます。怒り、憎悪、悲しみ、絶望と、ありとあらゆる感情を抱えて貴志ルオトと向き合う過程で、 ハラハラドキドキな緊張感の絶えない、めくるめく展開が待ち受けています」と見どころを語った。

また、「この人物の底なしの悲しみに寄り添いつつも、がむしゃらに事件に立ち向かう倉澤樹を演じる日々は大変苦しく、常に自責の念がつきまとい、死の淵に立たされているかのような感覚で現場におりましたが、素晴らしい監督とスタッフ、キャストのみなさまに支えられて、怒濤の撮影を終え、無事に生還することができました。果たして被害者遺族として犯人に復讐をするのか、あるいは刑事として事件を追うのか、究極の選択に迫られる倉澤樹と、周囲の登場人物たちの豊かな心情描写、そして、貴志ルオトというモンスターが仕掛ける数々の罠をお楽しみいただけましたら幸いです」とメッセージを寄せている。