新京成電鉄は1日、新造車両80000形(3次車)1編成を導入し、11月2日から新京成線の松戸~京成津田沼間で営業運転を開始する予定と発表した。

  • 今回導入する80000形(3次車)

80000形は京成グループ標準車両として、「~受け継ぐ伝統と新たな価値の創造~」をコンセプトに設計。2019年12月に1次車、2021年11月に2次車を導入した。新京成電鉄がこれまで積極的に採用し続けた先進的な技術を核とし、さらなる安全性、快適性、バリアフリー機能の向上につながる設備や最新の省エネ機器を導入した車両で、置換え車両と比べて年間で約45%の電力消費量を削減できる見込みだという。

外観デザインは質実さ、実用本位を基本としつつ、やわらかさを醸し出すため、丸みを帯びた形状に。カラーリングは上部にジェントルピンクのラインを配色し、高架区間走行時も新京成電鉄のコーポレートカラーが周囲から見えるようにしている。

車内においては、安全性向上のため、各車両に3台の防犯カメラを設置。フリースペースも設け、2画面化したLCD(液晶)車内案内表示器、空気浄化装置を搭載した。フルSiC適用VVVF制御装置や編成ブレーキ制御など、さらなる省エネルギー化も実現している。