俳優の望月歩と葵わかなが、テレビ東京の新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』(2023年1月放送)のW主演を務めることが26日、明らかになった。

  • 新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』

    新春ドラマスペシャル『ホリデイ~江戸の休日~』

同作は昭和33年に製作された大映映画『江戸っ子祭』からインスパイアされた新春時代劇。会社員の鍵山孝平(望月歩)は、家から“徳川家光が描いた絵”が出てきたという幼なじみの戸倉詩織(葵わかな)の付き添いで『開運! なんでも鑑定団』に出演することに。ところが収録当日、突然楽屋に現れた鑑定人風の老人(里見浩太朗)が「これは真筆」だと絵を絶賛。2人の顔を眺めると、絵にまつわる切ない恋の逸話を語り出す。

物語は江戸時代に遡り、城では若き徳川家光(望月歩)が「自分は将軍の器ではない。こんな窮屈な生活なら魚屋のほうがましだ」などと言い出し、問題となっていた。そこで教育係の大久保彦左衛門(里見浩太朗)は一計を案じ、懇意にしていた町の魚屋・一心太助(高嶋政伸)とお仲(戸田菜穂)夫婦に家光を預け、身分を偽って修行させることに。そんな中、家光は医者を目指す町娘・お仙(葵わかな)と出会い、やがて恋に落ちるが、次期将軍の座を巡る暗殺計画が持ち上がっていた。

同局での新春時代劇の放送は、2016年放送の『信長燃ゆ』以来7年ぶり。昭和33年に製作された大映映画『江戸っ子祭』(脚本・小國英雄、監督・島耕二)の設定にインスパイアされつ、近年「ヘタウマの元祖」注目を集める徳川三代将軍・家光の絵の才能にスポットを当てることで、時代劇の新たな可能性に踏み込んでいる。『八重の桜』や『ゲゲゲの女房』のほか数々のヒット作を連ねる脚本家・山本むつみの手により、江戸時代から現代に連なるラブストーリーへと大胆に設定を変え、令和の世にふさわしい“まったく新しい物語”へと再生させた野心作となった。

望月は現代の会社員・鍵山孝平と江戸時代の徳川家光を演じ、葵は現代の孝平の幼馴染・戸倉詩織と江戸時代の家光の恋の相手・町娘のお仙を演じる。現代の鑑定人風の謎の老人と江戸時代の家光の教育係・大久保彦左衛門役には、これまで『大江戸捜査網』『長七郎江戸日記』『忠臣蔵』『水戸黄門』など数多くの時代劇に出演してきた名優・里見浩太朗。「本格時代劇での大立ち回りは最後」と公言し、劇中でみごとな殺陣を披露している。

他にも、家光とお仙を取り巻く登場人物として往年の時代劇俳優や『執事 西園寺の名推理』『警視庁強行犯係 樋口顕』『機捜235』『特命刑事 カクホの女』等、同局の人気ドラマの主演級キャストが出演する。魚屋修行をする家光の面倒をみることになる魚屋で、大久保彦左衛門の子分・太助を高嶋政伸、太助の妻・お仲を戸田菜穂、家光の剣術指南・柳生宗矩を本田博太郎、宗矩の長男で剣豪の柳生十兵衛を上川隆也、家光の乳母・お福(後の春日局)を名取裕子、家光の母で二代将軍秀忠の正室・お江を財前直見、徳川幕府の重臣・本多正純を小林稔侍、初代徳川将軍・徳川家康を高橋英樹、大久保家の用人・笹尾喜内を中村梅雀、町医者でお仙の養父である杉野一庵を内藤剛志が演じる。

望月歩 コメント

・『ホリデイ~江戸の休日~』のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。 ただただ嬉しかったですが時代劇の経験が浅いので、余計にプレッシャーを感じました。 歴史が長い枠の主演をやらせて頂くので、その一つにちゃんと並べるようにといつも以上に気合いが入りました。

・孝平と家光、それぞれの役を演じてみての感想をお聞かせください。

時代劇と現代劇の現場の感覚を入れ替えながら撮影するのが大変でした。
最初は孝平の感覚の方がしっくりきていたのですが、家光の感覚がしっくりきて、孝平ってどんな感じだったっけとなった日があ ります(笑)。

・時代劇の大御所たちとの撮影エピソードなどあればお聞かせください。

歩き方や立場としての振る舞いなどいろんな事を教えて頂きました。
カメラや照明の準備待ちをしている時、誰かがセリフを呟くとそれに合わせて続きを言い合うのが印象的でした。セリフを合わせようと言ったわけでないのに絶対合わせて頂けるのが意外と新鮮でありがたかったです。

・最後に、本作の見どころと視聴者へのメッセージお願い致します。

共演者の方々はすごい先輩ばかりで、時代劇を好きな方は特に見どころになると思います。
将来に悩んでいる2人がやりたい事を見出し前に進む話です。悩みがある方だけではなく、観てくれた方全員の背中を押せる作品だと思うのでぜひ観ていただけたら嬉しいです。たくさんの方に届きますように。

葵わかな コメント

・『ホリデイ~江戸の休日~』のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。

時代劇に挑戦してみたいなぁと考えていたタイミングでいただいたお話だったので、ご縁を感じましたし、とても嬉しかったです。

・詩織とお仙、それぞれの役を演じてみての感想をお聞かせください。

お仙は物事に一生懸命で、正義感の強いヒーローの様な女の子です。
医者を目指しながら女性であるという逆境に悩んだり、悲しい過去を抱えていますが、竹さんとの出会いを通じてどんどん成長していくんだろうなと想像できる子です。男性の格好をしたのも初めてでしたが、とても楽しくいい経験になりました!
詩織も、過去の2人とどんな関係があるのか…想像するのもとても楽しかったです。

・時代劇の大御所たちとの撮影エピソードなどあればお聞かせください。

先輩方とご一緒させていただくのはとても緊張しましたが、撮影現場はいつも和やかで貴重なお話も聞くことができました。

・最後に、本作の見どころと視聴者へのメッセージお願い致します。

お正月にふさわしい明るい番組です。
家光の成長と、お仙とのラブストーリーをぜひ楽しんでいただけたらと思います。

里見浩太朗 コメント

時代劇ファンがお正月にゆっくり楽しんでいただける、そんなものをぜひもう一度やってみたい、やらせていただきたい、そんな思いがずっとありましたから、今回の作品が決まったときは「万歳!」そんな思いでした。
このお話には皆さんあっと驚くと思います。現代劇とチャンバラ映画が一緒になっています。なぜこのタイトルが、時代劇なのに「ホリデイ」と英語のタイトルになっているのか、その意味がきっとわかっていただける内容になっていると思います。
大久保彦左衛門というのは時代劇にはよく出てくる役柄ですが、やらせていただくのは初めてです。古い大先輩たちが何人か演じていらっしゃいますけれども、そういう方たちの大久保彦左衛門がちらちらと頭をよぎりまして、とてもやりにくいという気持ちと、やってやろうという気持ちが毎日交差していました。楽しんでやらせていただきました。
今回、本当に久しぶりに昔仕事を一緒にした方たちが集まってくれまして、それが嬉しくてたまらないです。
東映京都撮影所で撮影を行ったのですが、撮影所では、出演する俳優さんたちだけでなく、撮影所の俳優さん達がみんな集まってきてくれて歓迎してくれました。こんなに嬉しいことはなかったです。
そして今回、大久保彦左衛門が立ち回りをやるシーンがあるんです。この私の年齢としては、本当に最後と思って精一杯頑張りました。久しぶりの大立ち回り、楽しかったです。ぜひ注目していただけたら嬉しいです。

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