舞台『鋼の錬金術師』の製作発表が24日に都内で行われ、エドワード・エルリック役の一色洋平/廣野凌大(Wキャスト)、アルフォンス・エルリック役の眞嶋秀斗、ウィンリィ・ロックベル役の岡部麟(AKB48)、ロイ・マスタング役の蒼木陣/和田琢磨(Wキャスト)、脚本・演出の石丸さち子が登場した。

  • 左から和田琢磨、アルフォンス・エルリック

    左から和田琢磨、アルフォンス・エルリック

同作は2001年から2010年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された人気漫画の舞台化作。亡き母を生き返らせようと、禁忌を犯して挑んだ"人体錬成"に失敗し、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリック(一色洋平/廣野凌大)と、身体全部を持って行かれ鎧に魂を定着させた弟アルフォンス・エルリック(眞嶋秀斗)の物語を描く。

ロイ・マスタング役は蒼木と和田のWキャストに決定し、蒼木は「ありがたいことに、お話を頂戴したんですけど、演出がさち子さんだよというお話を聞いた時に、もう絶対にやりたいですという気持ちになりまして。舞台の現場でご一緒したことはないんですが、数年前に1週間ほどのワークショップをやっていただいたことがありまして、いつかこの方と作品をやってみたい気持ちがあったので、ようやく作品で交わることできる」と喜ぶ。「多くの方に愛される役をいただいてプレッシャーはありますし、不安で眠れなかったりもするですけど、この作品や役や座組みの皆さんとの出会い、この旅を通して役者としても人としても成長できる機会になれば」と意気込んだ。

一方、和田は「漫画原作の作品に携わって、13〜4年ぐらいになるんですけれども、『鋼の錬金術師』という作品が舞台化するんだろうかとずっと気にしてた時に今回お話をいただいてとてもありがたいですし、主人公のエドワード、それから僕らロイ・マスタングがWキャストということで、4人で2つの役を作り上げていくような気持ちで、すごく高揚感にあふれています」と心境を吐露。「たくさんの方に愛されている作品で、皆さんの期待値も高いと思いますし、それを乗り越えて期待以上のものをお届けできる皆さんが揃ったと思ってます。今日登壇してないキャストの方も素晴らしい方ばかりですので、座組一丸となって舞台『鋼の錬金術師』を盛り上げていけたら」と気持ちを表した。

フォトセッションには鎧の姿のアルフォンス・エルリック(スーツアクター:桜田航成)も登場したが、まだ慣れていない様子で、和田が手を引いて段差をエスコートする場面も。アルの立ち位置を誘導したり、毛を整えたりと甲斐甲斐しく世話をする和田の様子を見て、周囲のキャストも笑顔になっていた。