日本テレビ系ドラマ『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』(毎週土曜22:00~)で、主演の玉森裕太(Kis-My-Ft2)と同期の研修医・橘麻友を演じる堀未央奈。地方の総合病院の院長令嬢で仕事にも婚活にも全力なというキャラクターで、自身の性格との違いに苦労しながら、ゴールデン・プライム帯連ドラ初レギュラーの今作に、緊張感を持って臨んでいるという。

バラエティやラジオでも見せる飾らないキャラクターで、撮影現場の雰囲気のほか、自身の“駆け出し”時代から将来の展望、そして生活習慣を見直して成功した体質改善まで語ってくれた――。

  • 『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』に出演する堀未央奈 撮影:泉山美代子

    『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』に出演する堀未央奈 撮影:泉山美代子

■“ポジティブの世界に生まれた女の子”に魅力

――今回演じる役について、どのように捉えていますか?

台本を頂いたときは、私にないキャピキャピ感があると思いました。私はあんまりテンションがパッと上がる人ではないんですが、麻友ちゃんは常に楽しいことを探しつつ、仕事に対してもやりがいを見つけながら頑張ろうとしているので、その姿に“ポジティブの世界に生まれた女の子”の感じがして、魅力的だなと思いました。

――ご自身と違うキャラクターを演じるのは、難しいですか?

いやもう、本当にお酒飲んで演じたいくらいなんですよ(笑)。何度も「(飲んだら)ダメかな?」って思ったくらい、素の私と麻友ちゃんは高低差があって、自分なりに明るく演じても、声のトーンや表情が落ちてるという指摘が最初のほうはあって、「もっとかあ…」となることがありました。もう自分じゃないというところまで振り切っているので、ドラマで麻友ちゃんを見てもらった方がそのイメージで私を覚えてくださったら、その後実際会ったり、バラエティで見たときに、「声低いし、基本ずっとボケっとした顔してるな」みたいなギャップがあると思うので、そこはご了承いただきたいなと思います(笑)

――その中でも、ご自身と似ているところはありますか?

素直というか、ウソをつかないところは似てるかなと思います。私は喜怒哀楽があまり表に出ないんですけど、仲がいい子にはすぐバレて(笑)。そういう、嫌なときは嫌、うれしいときはうれしいみたいに、感情に対してウソをつかないところが似てるかもしれないです。

――医者の役は、これまでに経験がありますか?

レギュラーでは初めてです。スクラブ(=医療用ユニフォーム)がすごく動きやすくて、私は汗っかきなんですけど、そんなに汗をかいてる感じがしないので、生地感とかちゃんと考えて作られてるんだなと思います。学校の体操服みたいな感じで(笑)、着てるとリラックスしますね。

■ゆるふわオーラを振りまく座長・玉森裕太

――研修医役のみなさんは、個性豊かなメンバーですよね。

それで、見やすいストーリーになっているような気がします。ただ医者を目指してる女の子、男の子たちが出てくる医療系ドラマではなくて、みんな人間味があるんですよね。麻友ちゃんは「合コン行こうよ」とか「この人はあんまりカッコよくなかった」みたいなことを言ってて、すごく等身大だなと。お医者さんってもっと個人個人で淡々と付き合ってる感じかなと思ったんですけど、やっぱり1人の人間だから、それぞれのプライベートや人生があるんだと知って、そこが共感して見てもらえる部分だと思うので、私も台本を読んでスッと自分の中に入ってきた感じがありました。

――研修医室の現場の雰囲気はいかがですか?

本当にみんなが朗らかでふわふわとした空気感があって、すごく居心地がいいですね。本番になるとアドリブもあったりしますが、他の医療シーンと分けて、ゆったりまったりとした雰囲気にしたいというのがみんな共通であるので、そこはスイッチを入れ替えてやってる感じです。

――座長の玉森さんの印象は、いかがでしょうか。

一番ゆるふわなオーラがあるので、みんなの癒やし的な存在になってると思います。おちゃめで小ボケを言ってるところをちょくちょく見かけるんです(笑)。何を言ってるのか全然覚えてないくらいなんですけど、ボソッと何か言ってて、たぶん周りに対してじゃなく、自分のルーティーンみたいな感じでやってるのかなと思います。パッと見、ジョークとか言わなそうじゃないですか。でも、そういうおちゃめな座長がいるから、みんながまったりとした柔らかい雰囲気でできているのかなと思います。

――研修医室以外のシーンは、どうですか?

やっぱり研修先の先生とご一緒する場面は、すごく緊張感があります。そういうシーンは、だいたい怒られそうになってるとかピンチの状況が多いんですけど、私は緊張したときに顔に出ないタイプなんですよ。楽しいとかそういう感情は出せるんですけど、怒られて申し訳なさそうな顔をしなきゃいけない緊張感があるシーンでもボケーっとした顔をしちゃうことがあるので(笑)、そこは気をつけています。