ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計98万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
チームの悩み、55のフレーズで解決できます
9月、20代~30代に一番読まれたのは『心理的安全性をつくる言葉55』(原田将嗣著、石井遼介監修、飛鳥新社)です。
他の人の顔色をうかがってしまい、会議で意見が言えない。
1on1が盛り上がらず、単なる業務報告の場になってしまう。
良いアイデアや改善案が出ない、出ても実現しない――。
そんなチームを変えてくれるのが本書。心理的安全性を高め、最高のチームをつくる55のフレーズが紹介されています。
たとえば、誰かがアイデアを出したときは「ナイスアイデア! どう分担していこうか」を口癖にしましょう。提案者に担当を任せてしまうと、自分の仕事が増えることをおそれ、やがて誰もアイデアを出さなくなってしまいます。
「誰のサポートがあれば進められそうですか?」もおすすめのフレーズ。提案者の負担が減るため、アイデアを実行に移しやすい、チャレンジフルなチームに近づくはずです。
はじめてマネジャー職を経験する人も多い20代~30代。本書のフレーズを使いつつ、より楽しく、より生産的に働けるチームを目指しませんか?
降水確率40%の日、絶対に傘を持って行くべき理由
2位は『リセットの習慣』(小林弘幸、日本経済新聞出版)でした。
出社日の朝、天気予報は「降水確率40%」。さて、あなたは傘を持って行きますか? 「荷物になるから置いていく」と答えたあなたには、本書がぴったりです。
傘を持たずに出かけたあなたは、駅に向かう途中で雨に降られてしまうかもしれません。髪や服が濡れてしまい、不快なまま、モヤモヤを抱えて過ごすことになるでしょう。きっと仕事もはかどらないはず。こうした状況を避けるためには「迷ったら傘と上着は持って行く」をルールにしましょう。
満員電車がストレスになり、その日のコンディションが台無しになってしまいがちな人には「通勤中はひとつのテーマについて考える」をルールにするのがおすすめ。考えごとに集中していれば、あっという間にオフィスに到着するはずです。
本書ではこのように、モヤモヤ気分をリセットする99の習慣が紹介されます。リフレッシュしづらいコロナ禍において、モヤモヤ気分が常態化してしまっている人も多いでしょう。本書をヒントに「リセットの習慣」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
10月は「動かす」:「休める」=3:7がベスト!
3位は、『体を動かす習慣 休める習慣』(鈴木知世、ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。
忙しく毎日を過ごす中で、健康の大切さを意識する機会が増えた――。本書はそんなあなたのための一冊です。
本書の特徴は、東洋医学をもとに、季節・月・週ごとのおすすめ習慣を示していること。 たとえば10月。この時期は「体を動かす」と「体を休める」の割合を3:7にしましょう。 早寝早起きの規則正しい生活を心がけつつ、下がりがちな「気」を上げてくれる辛い食べ物を取り入れるのがおすすめです。らっきょうや生たまねぎ、大根、ニンニク、こしょう、ネギ、唐辛子、シナモン、ワサビなどを食べ、汗をかくようにしましょう。
おしゃれなイラストを交えつつ、ワクワクする習慣を提案してくれる本書。本書で紹介される習慣が定着すれば、少し年を重ねてもいきいきと活躍できるはずです。
ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう
今回も、現在の自分の姿と向き合い、さらなる成長を遂げようとするビジネスパーソンの姿が見えるようなランキングとなりました。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。9月のランキングでは、『やらかした時にどうするか』(畑村洋太郎、筑摩書房)や『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』(今井孝、幻冬舎)、『DXビジネスモデル』(小野塚征志、インプレス)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。