COCOON PRODUCTION 2022『パラダイス』のフォトコールが7日にBunkamuraシアターコクーンにて行われ、丸山隆平、赤堀雅秋(作・演出・出演)が取材に応じた。

  • 丸山隆平

    丸山隆平

同作は赤堀雅秋が作・演出を手がけるオリジナル作。高齢者を狙った詐欺グループのリーダー・梶浩一(丸山)は、ある日、ヤクザの1人に呼び出され、組織拡大という無理難題をふっかけられる。断ることもできず、、グループの腹心らと言われるがまま手を広げていく梶。被害に遭い、ズタボロにされていく老人たち、その家族を尻目に、梶らは一時隆盛を極めるが、やがて暗雲が立ち込める。主演の丸山のほか八嶋智人、毎熊克哉、水澤紳吾、小野花梨、永田崇人、梅沢昌代、坂井真紀、西岡德馬が出演する。

もともと赤堀のファンだったという丸山は「映画の方で知ってそこから演劇を何本か観させていただきまして、好きやなあと思って雑誌で言ってたものを見てくださってたみたいで、言っとくもんだなとすごく嬉しいです」と喜ぶ。「いろんな解釈や切り取り方があるとは思うんですけど、何より今この世の中を生きる人たちに対して今を実感していただけるような舞台になっている」と魅力を表した。2020年5月~7月に上演を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い公演は中止になったという経緯もあり「世界も日本もいろんなことが変わったりとか、実感みたいなものをみんな生きてて持ってると思うんですね。そういう部分を改めて見直すこともできたりとか、家族のことを考えたりとか、会社のことを考えたりとか、普遍的で日常的なものを考え直せるようなところが魅力だなと思います。本当だったら一晩中語りたいですけどこの辺で」と言葉が止まらない様子だった。

内容の2年前との変化について、赤堀は「詐欺集団という設定は変わってないんですが、核みたいな部分だったり、何をもって描くべきかは全くもって変わってます現在を感じとりながら自分なりに表出したいと思ってるので、2年前と今とでいろんなことによって大きく空気感が変わってきているところを具現化したつもりではいるんですが」と説明する。普段はバラエティなどでも活躍する丸山に「笑いを取りたくないのか」という質問が飛ぶと、「赤堀さんがそれで行けっておっしゃるんであればやります」と意欲。赤堀が「じゃあ一発芸をお願いします」と言うと、即座に準備する丸山を赤堀が「嘘です」と止め、丸山は「速っ!!」と驚いていた。

赤堀は俳優としての丸山について「とっても素敵な俳優だと思います。正直ジャニーズかというところで斜に構えていた部分もあるんですけど、稽古の段階からとっても素敵だなって。本当に何のお世辞でもなくとても素晴らしいなと思いますし、この座組を引っ張ってくれてるなという思いは大阪公演の時からあります」と絶賛した。

質問が途切れると、「興味ないですか〜? 大丈夫かなあ〜?」と報道陣を笑わせていた丸山。見どころを聞かれると「言っちゃっていいんですか? チケットを買ってくれた人の特権だと思います」と答える。また、関ジャニ∞のメンバーが観にくるかについては「全く聞いてないです。僕自身も聞かないようにしてます。それぞれのスケジュール感もあって『来てくれよなんていうとプレッシャーになっちゃうので、心に余裕がある時に来てくれたら」と言いつつ、「期待はしてます」という。「ヤスくん(安田章大)のやつは観にいきました。割とフラットに考えてます」と明かした。

大阪公演を既に終えており、東京公演はBunkamuraシアターコクーンにて10月7日~11月3日。

  • 「興味ないですか〜?」と圧をかける丸山隆平