大学サークルのプラットフォームアプリ「サークルアップ」を運営するユーキャンパスユースはこのほど、全国の現役大学生300名へのアンケート結果をもとに、「はにゃ? 大学生、InstagramよりもTikTokが好き?? 大学生流行語大賞2022年度上半期」を発表した。

調査は2022年8月19日〜8月22日、「サークルアップ」に登録している全国の現役大学生300名を対象に、WEBアンケートにて行われた。

  • 「大学生流行語大賞2022年度上半期」を発表

今回は「ヒト部門」・「モノこと部門」・「コトバ部門」の3つにカテゴライズし、それぞれの1位から10位までを紹介している。

  • 【ヒト部門】

「ヒト部門」で1位に輝いたのは、現役大学生シンガーソングライターである「Vaundy」。「Vaundy」が現役大学生であることから、歌詞やメロディーが大学生の心を鷲掴みにしたようだ。また、TikTok内の楽曲としても多く利用され、大学生にとって耳にする機会が多かったことが要因かもしれない。

2位は「BTS」。8位タイにランクインした「aespa」とともに若者の韓流アイドルブームを牽引している。

3位は「なにわ男子」。2022年4月に2ndシングル「The Answer/サチアレ」をリリースし、オリコン週間合算シングルランキング1位に輝いた。また、メンバーの道枝駿佑は女性誌での「国宝級イケメン2022上半期ランキング」で1位に輝くなど、個人の活躍も人気の理由となっている。

7位は、登録者数315万人(2022年9月27日時点)を誇る女性二人組YouTuber「平成フラミンゴ」。2022年1月には個人チャンネルを開設したり、関西コレクションや東京ガールズコレクションに出演したりするなど活動の幅を大きく広げたことで人気に拍車がかかったようだ。

8位「東海オンエア」は、大学生の間では言わずと知れた登録者667万人(2022年9月27日時点)を誇る超大人気YouTuberグループ。2022年8月にはリーダーの「てつや」がタレントの峯岸みなみと結婚したことで、「推しと結婚」というワードが大学生の間で話題となった。2022年上半期には、動画総再生回数が「100億回」を突破するなどランクインにもうなずける結果を残している。

  • 【モノこと部門】

「モノこと部門」の1位に輝いたのは、人気漫画『SPY×FAMILY』。2022年4月にテレビアニメが放送開始され、大学生の中での流行に繋がった。コトバ部門でも、「アーニャ、ピーナッツが好き」と「がんばるます」という2語が『SPY×FAMILY』からのランクインしており、アプリでメインキャラクターアーニャのフィルターを利用し、撮影した写真がSNSでも多くみられた。

2位は、オンラインショッピングプラットフォームである「SHEIN」。とにかく安いというのが特徴で、その安さと品ぞろえの豊富さから、多くの大学生が利用している。また、大学生に人気のYouTuberが購入品紹介などを行っているのも流行の要因となっているようだ。

3位は、『東京卍リベンジャーズ』。2023年には、アニメ版第二期や実写映画の続編が予定されています。続編の発表が多くあったことから今でも人気は続いている様子で、来年のランクインも大いに期待できる。

4位は、「SEKAI NO OWARI」の楽曲である「Habit」。楽曲のMVではメンバー4人のダンスが披露され、そのダンスがTikTokを中心に大バズリした。多くのインフルエンサーが踊ってみた動画を投稿し、真似して踊る大学生の投稿も多くみられた。

8位は、「ヤクルト1000」。一時はその人気から、全国で品切れが相次いだ。芸能人のマツコ・デラックスが、番組中に「ヤクルト1000」を紹介したことで人気に拍車がかかったようだ。大学生の間ではまるで宝探しの様に、「ヤクルト1000」を見つけてはSNSに投稿する様子がみられた。

9位は、「ギャルピース」。90年代に日本で流行した、ピースをひっくり返し前に突き出したポーズが再流行した。TikTokでバズった「ギャル超かわいい」という動画内で使われていたことが再流行の要因だと言われている。「コトバ部門」でも「ギャル超かわいい」や「ギャルピース」がランクインするなど、「ギャル」が流行った上半期となった。

  • 【コトバ部門】

「コトバ部門」第1位に輝いたのは、「2021年度上半期大学生流行語大賞」の「コトバ部門」でも第3位にランクインしていた「はにゃ?」。大学生の間ではとぼける時に「はにゃ?」という言葉を使っているようだ。

第2位は、「アーニャ、ピーナッツが好き」。モノこと部門で1位に輝いた『SPY×FAMILY』のメインキャラクターアーニャのセリフだ。「アーニャ、ピーナッツが好き」というセリフに合わせた踊りがTikTokで大流行したこともランクインの要因となった。8位にランクインした「がんばるます」もアーニャのセリフとなっている。

第3位は、「ぴえん」。既に流行していた「ぴえん」という言葉の意味が拡大解釈され汎用性が高くなったことで、様々なシチュエーションで使用でき、再び大学生の間で流行しているようだ。本来は悲しみを表す時に使う言葉だったが、最近では「ぴえん系女子」や「ぴえん系メイク」といったように「ぴえん」から派生した言葉も生まれている。

第7位は、「白って200色あんねん」。タレントのアンミカが発言したことで話題になったコトバで、バラエティー番組の収録中に手元にあるタオルを褒めた際の発言。「○○って、〇〇種類あんねん」のように、多くのアレンジが生まれ、大学生の間で流行した。

「2022年上半期流行語調査」では、話題になったヒト・モノこと・コトバがTikTokで流行し、流行がさらに加速していくという形が目立った。コストパフォーマンスよりもタイムパフォーマンスを重視する今どきの大学生にとっては、起承転結を短い時間で見られるTikTokが魅力的なコンテンツであるようだ。

また、今までは思い出などをInstagramの投稿で残していたが、ショート動画を作成し、TikTokに残す人も珍しくはない。TikTokが流行の発端となっているように、インスタ映えという言葉自体が古いものになりつつあるのかもしれない。

「ギャルピース」や「ぴえん」がTikTokを通じて再流行したように、過去に流行したモノがTikTokで取り上げられ、再流行していくという流れも続いていくと考えられる。今後大学生は何に目を付け、どのように流行らせていくのか、その動向に要注目だ。