2023年1月に東京・新橋演舞場で上演される「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」の製作発表記者会見が4日、都内で開催され、市川海老蔵、宮舘涼太(Snow Man)が出席した。

  • 宮舘涼太と市川海老蔵

『SANEMORI』は、海老蔵が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年から行っている自主公演「ABKAI」の5回目(2019年)に、シアターコクーンで上演。古典歌舞伎の名作『源平布引滝』より『実盛物語』を主軸にした歌舞伎作品で、源平争乱の折、斎藤実盛が、平家に仕える身でありながら、恩義のある源氏に忠義を尽くそうとする生き様や、混乱の世を強く生きる人々の姿を描いた舞台は、大きな話題を呼んだ。

本作では再び、宮舘涼太が出演。前回公演の後、Snow Manのメンバーとして様々な分野で活躍を繰り広げている宮舘と、十三代目市川團十郎白猿襲名を控える海老蔵が再びタッグを組む。

会見では、海老蔵が今回の役どころについて説明。自身については「実盛1役のつもりです」と説明し、宮舘については、前回演じた源義仲に加え、義賢も演じてもらうつもりだと言い、「今回は宮舘くんが義賢やりたいということでお譲りしようかな」と話した。

報道陣が「そうなんですか?」と宮舘に尋ねると、宮舘は「そうみたいですね……。え……!? 本当ですか!?」と驚きの表情。「ここにいらっしゃる皆様と同じタイミング」で知ったと言い、「早急にお稽古を始めたいと思います」と動揺を隠せず。「記者会見という場に立たせていただいてその役を知る。気持ちの整理がつかないですよね。心境は頑張ります……」と話した。

さらに海老蔵が「より宮舘さんが輝けるかなと思いまして、2役ということになりそうです。知らなかったですか? 何も聞かれなかったので、知っているのかなと……」と話すと、宮舘は「聞けばよかったです」と笑っていた。