JR九州は西九州新幹線の開業に合わせ、9月23日に在来線の各線区でダイヤ改正を実施した。佐世保線の江北(旧・肥前山口)~早岐間では、日中時間帯を中心に気動車の普通列車を運転。キハ47形とYC1系が使用されている。

  • 車体全体を青色としたキハ47形リニューアル車両。佐世保線江北~早岐間で日中時間帯の普通列車にも使用される

ダイヤ改正後、江北~早岐間で運転される気動車の普通列車は下り・上り各7本。江北駅を9~19時台に発車する下り普通列車のうち、14時台の1本(鳥栖駅13時42分発・江北駅14時50分発・早岐駅15時46分着)を除く7本を気動車で運転。早岐駅を10~16時台に発車する上り普通列車5本、同駅を18・20時台に発車する上り普通列車2本も気動車による運転となった。朝および夕夜間の普通列車はおもに電車を使用して運転される。

江北~早岐間の普通列車に使用されるキハ47形は、車体全体を青色、車体側面の窓下に波型のライン(黄色・オレンジ色など)を配したリニューアル車両。長崎本線の江北~長崎間でも運用される。乗降ドアのステップが改修され、段差を縮小するなどの変更が見られる一方、セミクロスシート(ドア付近にロングシート、ドア間などにボックス席を配置)の車内はほぼそのまま。天井部に設置された扇風機も稼働していた。従来の行先標(サボ)は使用せず、窓の内側に行先表示用の枠を設けることで、車外に出ることなく行先表示の取り外しをできるようにしている。

  • YC1系も佐世保線江北~早岐間の普通列車に使用される

YC1系は蓄電池搭載型ディーゼルエレクトリック車両(ハイブリッド車両)として西九州エリアに導入され、佐世保~長崎間(佐世保線・大村線・長崎本線)を中心に快速・区間快速「シーサイドライナー」や普通列車で活躍中。一部編成を除き、車内はロングシート主体の座席配置(連結部側のみボックス席を配置)となっている。9月23日のダイヤ改正で、長崎本線諫早~長崎間を走る快速・普通列車の大半がYC1系となったほか、新たに佐世保線江北~早岐間でも運用されるようになった。