日本海と瀬戸内海に面し、大都市から農村、離島まで多様な地域からなっていることから、「日本の縮図」とも呼ばれる兵庫県。

そんな兵庫県には、淡路島や六甲山をはじめ、初心者から上級者まで楽しめる多種多様なサイクリングコースがあります。マイナビニュース会員に、兵庫県内でおすすめのサイクリングコースを教えてもらいました。

淡路島一周コース「アワイチ」

日本神話の「国生み」の島として知られる淡路島は、瀬戸内海最大の島。兵庫県本土とは明石海峡大橋でつながっており、島ながら簡単に行き来することができます。

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そんな淡路島を一周するルートが「アワイチ」。島の北端にある岩屋港を出発し、海沿いに淡路島を一周した後、スタート地点に戻ってくる全長150.4kmのサイクリングコースです。

淡路島を走るサイクリストが目標とする本格的なコースだけに、想定所要時間は10時間となかなかハード。海岸線のアップダウンが続く箇所もあり、最後の50kmは疲労との闘いになりますが、完走できたときの達成感は格別です。

1泊2日で完走を目指すのもいいですし、スタート地点を変えて自分なりにアレンジしてもいいでしょう。国営明石海峡公園や灘黒岩水仙郷、「うずの丘 大鳴門橋記念館」など、淡路島の自然に親しめるスポットの周辺を通過するのはもちろん、新鮮な海の幸やたまねぎなど、島の名物を使ったグルメも楽しめます。

■おすすめ読者コメント

  • 早朝に出発して 淡路島の山や海などの自然を体感しながら、お昼は淡路島南部の漁師町で美味しい魚介を、後半は淡路島西部の海沿いを沈みゆく夕陽をバックに走れます。ハードなコースではありますが とても贅沢なコースでもあります。(40代男性/兵庫県/その他)
  • 海沿いで景色がいい(50代女性/兵庫県/不動産)

参考サイト:淡路島サイクルツーリズム 淡路島一周コース「アワイチ」

武庫川・六甲山ヒルクライムルート

関西屈指のヒルクライムコースとして人気を集める「武庫川・六甲山ヒルクライムルート」は、六甲山をまるごと体感できるサイクリングコース。JR甲子園口駅をスタートし、JR神戸駅/阪神・阪急高速神戸駅でゴールを迎える全長約58kmの道のりです。

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「ヒルクライム」という名の通り、標高差は887m。武庫川沿いを走った後、六甲山を東から西へ横断するので厳しい坂道が続きますが、道中さまざまな場所から神戸の美しい街並みを望むことができます。急坂を上りきった後の山頂からの絶景が何よりのご褒美。

武庫川沿いは初心者でも楽しめる緩やかなコースなので、気軽なサイクリングを求める人はそこだけ走ってみるのもいいでしょう。

■おすすめ読者コメント

  • 六甲山の山登りはキツイけれど達成感がある(70代男性/大阪府/その他)
  • 武庫川を見ながら、のんびりサイクリングできる。また武庫川沿いは車が通らないコースもあるので安心(60代男性/兵庫県/総合電機)

参考サイト:兵庫県 ひょうごサイクリングモデルルート No.2「武庫川・六甲山ヒルクライムルート」

東はりま・北はりまエントリールート

兵庫県南西部の播磨エリアを走るサイクリングコースのなかでも、初心者にも挑戦しやすいのが「東はりま・北はりまエントリールート」。JR加古川駅を出発し、「加古川右岸自転車道」や「播磨中央自転車道」を通って、スタート地点に戻ってくる全長約63kmのコースです。

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自転車専用道路と河川敷がコースのルートの約半分を占めているため、交通のストレスが少なく、ファミリーやグループでもゆったりと走れるのが魅力。道中は、河川敷の開放的な景色はもちろんのこと、権現ダムの壮大なダム湖の景観やのどかな田園風景も楽しめます。

加西市地域では、田園風景のなか、レトロな北条鉄道の線路沿いを走るポイントも。国登録有形文化財に指定されている法華口駅、播磨下里駅、長(おさ)駅の昔ながらの駅舎にも注目です。

■おすすめ読者コメント

  • アップダウンが少なくゆっくりとたのしめる(60代男性/兵庫/海運・鉄道・空輸・陸運)

参考サイト:兵庫県 東はりま・北はりまサイクリングマップ


海あり山ありと、日本の魅力を凝縮したかのような兵庫県のサイクリングコース。暑さもやわらぎ、お出かけに絶好のシーズンとなるなか、ペダルをこぐ解放感を存分に味わってみてはいかがでしょうか。