■「今ようやく社会人デビューした、って感じです(笑)」

その後、所属事務所の方針が変更した影響などもあって、2度の事務所移籍を経験。現在はフリーランスで活動している。今回の取材もスケジュール調整から自ら行い、取材現場にも一人で登場した。

「フリーランスで活動するようになってから、前よりも成長できてるなと感じます。スタッフさんとのやり取りも自分でするので、“こういう人と仕事するんだ”というのが事前に分かるのも楽しいんです。事務所に所属していたときはどうしても、現場で『はじめまして』になることがやっぱり多かったので」

「いろんなことに挑戦したり、直接仕事のやり取りをしたりするのも、性格的に合ってるんだと思います。連絡は結構まめなほうだと思いますし、仕事の連絡だったら即レスです(笑)。返事が遅いと仕事先の方の温度感も変わってくるし、仕事を逃す可能性があるので、すぐに連絡を返すのは絶対に大事! 仕事のやり取りを文面でするので、文章力も上がりました。今ようやく社会人デビューした、って感じです(笑)」

フリー転身後は、クリエイター支援プラットフォーム「ファンティア」で、ファンクラブ『咲ちぃの憩いの場』を開設。会員向けにグラビアカットを発信している。また、自己プロデュースの写真集『Saki's vacation さきちぃの夏休み』も制作し、同人誌即売会・コスプレイベント「コスホリック」に参加。撮影会を行いながら、その写真集を自ら販売した。

「想像以上にたくさんの方が来てくださって、びっくりしました! コスホリの撮影券は100枚以上売れて、トイレに行く時間もないくらいでした(笑)。ブース内に収まりきらないくらいの長蛇の列を作ってもらって、フリーになってもこうやって応援してくれる人がいるんだって、ちょっと自信がつきましたね。本当にありがたいです」

自己プロデュースの写真集は、これまでリリースしてきた1st写真集やイメージDVDとは異なる、爽やかな内容になっている。

「出版社やメーカーから出す写真集やDVDは、やっぱり売れないといけないので、露出も結構あります。それはそれで綺麗に撮ってもらえて、私は良かったんですけど、今回の写真集は自分で着たい衣装を着て、それで表情も自然と和らいだのかも。私、ウィンクとかも初めてやったんです(笑)」

同作はAmazonでも数量限定で販売しているが、売れ行き好調で、取材日時点でもうすぐ売り切れになるため、次は電子書籍として販売予定だという。

「ファンの方もこういうフレッシュな内容のものを求めてくれていたというか、変に過激にしなくても買ってくれるんだなって。私はどちらのグラビアも好きなんですけど、フリーになる前は今回の写真集のようなグラビアをするチャンスがなかなかなかったので、すごく幅も広がったなと思いますし、今後はどっちもやっていきたいですね」

そして、自分のなかで再確認するように「こうやってファンの方に応援してもらったり、写真集を見てもらうのって当たり前の事じゃないので、常日頃からファンの方たちに感謝しながら過ごしています」と続けた。