博報堂は9月9日、「PMS実態調査」の結果を発表した。調査は3月、20~50代の月経のある女性464名を対象に、同社運営の働く女性の研究をする「博報堂キャリジョ研」によるWEBアンケート方式にて行われた。

  • PMSを自覚した時期

    PMSを自覚した時期

「PMS」(premenstrual syndrome/月経前症候群)の認知を聞いたところ、「名前を知っている」程度も含めて80%、自覚があるかを聞くと55%が「当てはまる」「そうかもしれない」と回答。PMSを自覚した時期を聞くと、「就職した時期」が最多で33%。中学校や高校など各学生時代をあわせると44.3%と、学生時代に自覚した女性も多いことがわかった。

  • PMSの対処法

    PMSの対処法

PMSの対処法としては、「無理をしない」(35.0%)、「休息を十分に取る」(31.7%)、「睡眠の質改善・十分な睡眠」(31.2%)、「体を温める」(30.6%)が上位に。また、今後行ってみたい対処法を聞くと、行っている対処法以外では「ストレッチやヨガ」「バランスのいい食事」「アロマなどのリラックスグッズ」などがあがった。

しかし、PMS/「PMDD」(Premenstrual Dysphoric Disorder/月経前不快気分障害)での休暇取得率は、全体でわずか2%、PMS自覚者でも3%という結果に。PMS/PMDDに対する意識を聞いたところ、「PMSやPMDDによる不調は仕方がない」が自覚者の4人に1人にのぼり、「 PMSやPMDDで学校や仕事を休むのは大げさだと思う」「PMSやPMDDのことで病院に行くのは気が引ける」など症状を自覚しながらも遠慮する声や、「男性にもPMSやPMDDをもっと理解してほしい」「女性同士でも辛さをわかってくれないことがある」など周囲への理解を求める声が目立った。