人気バトルアクションシリーズ『HiGH&LOW』の最新作である、映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』が9日に公開される。『ハイロー』シリーズと高橋ヒロシ氏(※高は、はしごだか)による不良漫画『クローズ』『WORST』のクロスオーバー映画となり、前作の『HiGH&LOW THE WORST』は興行収入10億円超えのヒットで、新たなファンを開拓した。

今作で鬼邪高校の前に立ち塞がる三校連合、中でもエンジ色の学ランで通称“血の門”と呼ばれる瀬ノ門工業高校の一員として、中本悠太(NCT 127・YUTA)、三山凌輝(BE:FIRST・RYOKI)が参戦することも大きな話題に。さらにTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの川村壱馬(花岡楓士雄役)、吉野北人(高城司役)と4人で劇中曲「Wings」を歌い、グループの垣根を越えたコラボも行われる。

今回は、瀬ノ門の頭である天下井公平役の三山凌輝にインタビュー。元々同シリーズのファンだったという三山にとって「現実に起こっているなんて信じがたいような状況」だったという。

  • 三山凌輝 撮影:友野雄

    三山凌輝 撮影:友野雄

■現実に起こっているなんて信じがたいような状況

――今回、『HiGH&LOW』に参戦することになって、どのような心境でしたか?

僕は今まであまり映画を何回も観たことがなかったんですが、前作の『HiGH&LOW THE WORST』だけは何回も観に行っていて、すごく印象深い作品なんです。アクション自体も爽快だし、どうやって撮ってるんだろう? と驚くシーンもたくさんあるし、ストーリーもすっと入ってきて胸が熱くなる。

だからその続編に自分が出ることになって、本当にびっくりしました。キャストの皆さんも自分が尊敬する好きな方たちで、皆さんと一緒に生きることができるのは願ったり叶ったりと言いますか。自分の中でパラダイスを作っているような気分で、現実に起こっているなんて信じがたいような状況でした。

――前作『HiGH&LOW THE WORST』でのお気に入りシーン、キャラクターなどはいますか?

鳳仙はかっこいいなと思うし、鬼邪高の村山さん(山田裕貴)も素敵で。あとはやっぱり楓士雄の芝居がすごくナチュラルで、ストーリーを巻き込んでいく自然な魅力があるなと感じていました。

――出演について、BE:FIRSTのメンバーや周囲の方たちからの反応はありましたか?

『HiGH&LOW』が好きなメンバーも何人かいるので、楽しみにしてくれています。他のキャストの皆さんについても、僕の悪役ぶりについても(笑)

――実際に参加してみて、びっくりしたところは?

アクションには驚きました。ただ、僕自身はあまりアクションはなく、一方的にやるだけとか、顎で人を使うようなシーンが多くて……(笑)。だからこそ、皆さんのアクションを生で見れてよかったなと思いましたし、僕も後半は命がけのシーンもあり、技術だけじゃない熱がこもりました。

■互いに「見てるよ」

――中本悠太さんと組むシーンが多かったですが、印象はいかがですか?

本当にびっくりするぐらい気が合って、すごく仲良くなれたので嬉しかったです。もともと僕もファンだったので、もし実際に会ってみて想像してたイメージと違ったりしたら、切ないじゃないですか!(笑) まったくそんなことはなくて、すごく優しいお兄ちゃんでした。

――川村さんや吉野さんといった、実際に映画で観ていた方達と一緒に撮影に臨んだことについてはどうでしたか?

最初は「自分がこの作品の世界に入れるんだ」という驚きがあって、特に撮影初日にあった北人くんとのシーンでは、「お願いします」と挨拶をする時に、「司じゃん!」というテンションになりました(笑)。でもその日は空き時間がたくさんあったので、そこですごく仲良くなって。関係性も1日で縮まり、一緒に昼寝しちゃうぐらいになりました。そこからは、撮影に入る前までは笑顔で話してるのに、カメラが回った瞬間に関係性が全然違うことになる、といった感じだったので、周りの方は面白かったみたいです。

――本編を観ると、まさか2人でお昼寝してたとは思えないですね。

そうですよね(笑)。そのギャップが周りから見て面白かったんじゃないかなと思うし、僕たちも「言われてみれば……」という感覚でした。北人くんは最初からフランクで、「ずっと見てるよ」とお話もしてくれて、「嬉しいです」と、そこからいろいろ話が広がったり。僕も「『HiGH&LOW THE WORST』観てました。すごい好きなんです」と伝え、他愛のない話で盛り上がって、すごく仲良くなりました。

――さまざまな方が出られていますが、グループでアーティスト活動している方達も多くて、普段グループだからこそ、集団行動にも慣れていたり…ということもあるんでしょうか?

境遇が似ているので、互いにわかり合えるのは嬉しかったです。アーティスト活動だけじゃなくて、役者としても活動している方々がそろっていたので、大変さもわかっていて。もちろんそれだけじゃなくて、俳優の方々も豪華ですし、自分も成長できる場だったと思います。エンターテインメントとして、大きな歴史が残るような現場だったのではないかと、撮影中からひしひしと感じていました。

僕たち瀬ノ門も、瀬ノ門として楽しく作っていこう! という空気だったんですが、鬼邪高はもうすでに絆が固まっていて信頼関係があったので、僕は早く皆と仲良くなって、人として互いに信頼できるような関係になりたいと思いながら、いろんな人にしゃべりかけたり、あちこちで仲良くさせてもらっていました。

――前作だと鬼邪高と鳳仙は互いにちょっと「負けないぞ」みたいな空気があったらしくて、そこを川村さんが気にせず行き来していたそうですが、今回は三山さんが行き来していたんでしょうか?

僕は役では1人でいろいろ傲慢なことをしているのに、カットがかかれば皆と仲良くしたがるタイプでした。真逆ですね(笑)

※ネタバレありのインタビューは映画公開後に掲載予定

■三山凌輝
1999年4月26日生まれ、愛知県出身。人気舞台やドラマ、映画などで俳優活動の傍ら2021年よりボーイズグループ・BE:FIRSTのメンバーとしてアーティスト活動も開始する。今作『HiGH&LOW THE WORST X』では、作品のキーマンとなる天下井公平役を熱演している。