「松屋銀座」は8月31日、地下2階に冷凍食品売り場「ギンザフローズングルメ」をオープンした。和・洋・中の惣菜のほか、ピザやアイスまでが大集合。試食会と内覧会で披露された売り場を紹介したい。
松屋銀座地下2階に高級冷凍食品売り場
美食が結集する東京・銀座。長引くコロナ禍で外食控えの傾向もある中、テイクアウト需要は堅調のようだ。
老舗百貨店「松屋銀座」はこのほど、地下2階に冷凍食品専門売り場を設置した。取扱数は約55ブランド、全部で350種類ほどとバラエティー豊富。それに、ただ数を集めたわけではなく「銀座デパ地下クオリティー」なんて期待は高まる一方だ。
日本料理店の鍋料理も簡単再現
試食会では、和洋中ほか、ケーキやアイスまで、老舗、名店の味が紹介された。
例えば明治38年に創業した、日本料理店「亀戸升本(かめいどますもと)」の「亀戸大根あさり鍋」。江戸伝統野菜である亀戸大根と北海道厚岸産の殻付きあさりを使った滋味深い一品だ。
同店では銀座で薬膳鍋料理店を運営していたことがあり、薬膳粥も冷凍で展開する。
今こそ食べたいガーリック料理
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(UIP)をテーマにしたアメリカン・シーフード・レストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ」を手掛けるWDIグループは、ECショップ「#on the dish」を展開。
こちらは、「シュリンパーズネットキャッチ」。冷凍食品になっても、味や食感はしっかり再現されている。殻付きのまま口に入れても、殻がじゃまにならない。ガーリック使用量も容赦ないアメリカ仕様で、香りが食欲を刺激し、おつまみにすればビールを無限に飲めそうだ。
マスクをする機会が増えたため、以前よりガーリック料理を食べることへのハードルはぐんと下がっているが、自宅ならなんの遠慮もないだろう。
デザートまでハイクオリティー
ケーキやアイスなどのスイーツも見逃せない。こちらは、愛らしいジェラート。シェフパティシエールの岩柳麻子氏による「PÂTISSERIEASAKOIWAYANAGI(パティスリィアサコイワヤナギ)」(世田谷区等々力)の「すももジェラート」である。
口に含む前からフレッシュな香りが立ち上る。香りのみならず、甘みと酸味が調和したフルーティーな味わいも素晴らしく、まるで、もぎたてのすももを頬張っているような印象だ。
冷凍食品ニーズにぴったり合致
松屋銀座地下2階・生鮮フロアの一角に誕生した売り場は、ショーケースを眺めるだけで楽しい。老舗洋食店「銀座みかわや」のチキンソテー、「銀座吉澤」の最上級A5ランク松阪牛のハンバーグなどが並び、まるで銀ブラ感覚だ。
コロナ禍でライフスタイルが変わり、買い物や外食の頻度が減った人は少なくないだろう。銀座のような繁華街はなおさらだ。そこで、一度の銀座お出かけで、買い物などの用を足した後でデパ地下に寄って日持ちのする冷凍グルメを買って帰るライフスタイル、いいかもしれない。
そういえば、家庭用の冷蔵冷凍庫は冷凍庫容量の方が大きいものが増えたし、冷凍庫を買い増す例も少なくないと聞く。そして、冷凍や輸送の技術が上がり、冷凍食品のクオリティーも格段にアップ。その結果、こんなにおいしい冷凍食品が花盛りになったというわけ。
一度、味を知ったら2回目以降は、松屋オンラインストアでも購入可能だ。