メットライフ生命保険は9月2日、「老後を変える全国 47 都道府県大調査 2022 老後の備え(金融資産)」の結果を発表した。同調査は6月17日~20日、全国の18歳~70代までの男女1万4,900人を対象に、インターネットで実施した。

  • 老後の備え(金融資産)について【TOP2集計】

老後の備えとなる金融資産について尋ねたところ、62.5%が「計画的に貯めている」「計画的ではないが少しずつ貯めている」と回答した。2019年は56.4%、2020年は61.4%、2021年は62.3%と、年々微増傾向にある。年代別でみると 18~19歳の新成人と 20代で20pt以上の大きな差があり、将来に向けた貯蓄への意識に大きな差がみられた。

「老後の備えとして十分だと思う金融資産額」について聞くと、昨年の調査より約300万円増加し、全体では平均「3,150万円」だった。最も多かったのは「2,000~2,999万円」(31.3%)、次いで「5,000万円以上」(20.8%)となっている。年代別でみると20代は平均2,000万円台だが、30代以降は平均3,000万円と、年代間で老後に必要だと思う資産額のイメージに大きな差があった。

  • 現在の保有金融資産額と、老後の備えに必要な金融資産と自らが想定する金額ギャップ/平均値

資産運用について尋ねると、36.7%が「している」と回答した。年々増加傾向にあり、2018年の調査開始時(28.1%)と比べると 8pt以上伸びている。女性(28.8%)よりも男性(44.8%)の方が実施率が高く、約16ptの差があった。

  • 自分自身での資産運用状況

今後の資産運用意向について聞くと、「したい」「ややしたい」との回答は、全体の58.5%と昨年同様に最も大きな数値となった。女性(53.3%)よりも男性(63.8%)の方が資産運用意向が高い。年代別でみると 18~19歳(66.9%)、20代(67.5%)、30代(72.7%)の若い世代の運用意向が高く、10代男性に関しては75.0%が今後の資産運用に関心を見せていることがわかった。

  • 今後、資産運用をしたいと思うか

今後、資産の積立てや運用などのために市場や金融商品の知識を得たいと思うか聞くと、67.9%が「得たいと思う」「やや得たいと思う」と回答した。過去5年間でみると毎年増加傾向にあり、初回調査の2018年と比べると10pt以上増えている。特に10代男性は81.2%と意欲が高かった。

  • 今後、資産の積立てや運用などのために市場や金融商品の知識を得たいと思うか

必要だと思う金融周辺知識について尋ねると、「資産形成・資産管理・投資の考え方」(43.3%)が最も高く、「金融商品の利用・選択」(39.8%)、「家計管理・節約」(38.8%)と続いた。

身についていると思う金融周辺知識を聞くと、最も多かったのは「家計管理・節約」(32.4%)で、「資産形成・資産管理・投資の考え方」(12.9%)、「金融商品の利用・選択」(12.7%)と続いた。

「身についていると思う金融周辺知識」では、女性は「家計管理・節約」(37.6%)が最も多く、家計を軸にした節約志向なのに対し、男性は加えて「資産形成・資産管理・投資の考え方」(18.0%)、「金融商品の利用・選択」(16.7%)といった資産運用・投資の傾向がみられた。