鉄道・運輸機構は26日、北陸新幹線の福井駅と小松駅について、駅舎の建築工事が完了したと発表した。両駅とも今後は設備(電気・機械)工事を進めていくとのこと。

  • 福井駅の駅舎外観。2022年8月(提供 : JRTT鉄道・運輸機構)

福井駅は「太古から未来へ ~悠久の歴史と自然がみえる駅~」をデザインコンセプトに、悠久の歴史を未来へつなぐシンボルゲートとなる駅をめざし、駅舎の建築工事を進めてきた。最後の工程である内装工事を終え、今月、駅舎の建築工事が完了した。

外観は、唐門をモチーフとした木彫のルーバーと、明るく開放的なガラス面を組み合わせることにより、福井の歴史を感じさせデザインに。コンコースに県産木材や和紙を使用することで、福井らしい悠久の歴史を印象づけ、格調高い重厚な和の空間をイメージしている。ホームは、屋根のトップライトからの木漏れ日のような光とともに、天井のルーバーと床の木調タイルにより、ゆっくりくつろげる空間となるように配慮されている。

  • 小松駅の駅舎外観。2022年8月(提供 : JRTT鉄道・運輸機構)

小松駅は「ふるさとの伝統を未来へつなぐ『ターミナル』」をデザインコンセプトに、慣れ親しんだ白山の雄大な山並みと未来を感じるターミナルをめざし、駅舎の建築工事を進めてきた。最後の工程である内装工事を終え、今月、駅舎の建築工事が完了した。

外観は雪をまとった霊峰白山の山並みを表現し、立体的・多角的に構成したデザインで、小松の歴史と未来を融合するイメージとしている。コンコースには、小松の伝統工芸品や県産木材・日華石といった地場素材を取り入れ、「小松らしさ」を感じられる空間に。ホームにおいては、白山の山並みから切り取ったガラス面が、東側に見える白山の眺望を最大限引き出すという。