プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」の第2戦(松山 坊っちゃんスタジアム)が7月27日に開催。パ・リーグが2-1で接戦を制し、第1戦から2連勝を飾った。マイナビニュースでは試合終了後、第2戦で「ファンに夢と感動を届けた選手」に贈られるマイナビ賞を受賞した東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手にインタビュー。受賞の感想、村上にとっての“仕事”について話を聞いた。

  • 「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦でマイナビ賞を受賞した村上宗隆選手

――二日間のオールスターを振り返って、いかがでしたか?

普段交流することのない選手とも交流でき、また一緒にプレイできて、楽しかったです。最後に賞を頂くこともでき、印象的なオールスターになりました。

――マイナビ賞は、「夢と感動を届けた選手」に贈られる賞です。ロッテ・佐々木朗希投手、オリックス・山本由伸投手から放ったヒット、お見事でした。

あんなの(今日のプレイ)で夢と感動を与えられたのかな? とも思いますけど……(笑)、僕のプレイでそんな風に思ってもらえたのなら、嬉しいです。大袈裟かもしれませんが、僕たちは日々、命をかけて目の前の一試合一試合を戦っているので、そういう姿を見てもらいたいですね。

――松山・坊っちゃんスタジアムで開催された今日の試合。村上選手のユニフォームを着た子どもたちもたくさん球場に足を運んでいました。そんな村上選手に憧れる子どもたちに、どんな言葉を伝えたいですか?

野球は本当に素晴らしいスポーツですし、僕たちもその魅力をどんどん伝えていきたい。10年後、20年後には、今日来てくれていたような子どもたちが光り輝く存在になると思いますし、野球の素晴らしさをこの先も一緒に作り上げていけたらなと思います。

――マイナビ賞にちなんで、村上選手が最近感動したことを教えてください。

最近、僕の弟もいる九州学院が(高校野球熊本大会で)優勝して、僕が1年生で出場して以来の甲子園出場を決めてくれたので、すごく感動しましたし、刺激になりました。弟は弟なのですが、“村上の弟”と言われて、すごく大変だと思うので、皆さんにはシンプルに一人の高校球児としてプレイを見てあげてほしいです。自分たちでつかみ取った甲子園という舞台で悔いなくプレイして、楽しんでほしいですね。

――日々“プロ”として野球をプレイされている村上選手にとって、“仕事”とはどんなものでしょうか?

僕は野球を仕事と思っていないといいますか……こうして第一線で活躍できることはすごく幸せなことで、日々その楽しさや苦しさを感じながらやっているので、野球は自分の人生の一部になっています。

――時に苦しさもあるということですが、村上選手はそうした苦しさをどんな風に乗り越えていますか?

苦しいことのほうが嬉しいことより多いですが、9回失敗して味わう苦しさの分だけ、1回の成功がより一層嬉しくなりますし、「失敗は成功のもと」ではないですが、その言葉通りだなと思いますね。

――最後に、シーズン後半に向けての意気込みをお願いします。

苦しい戦いが続くと思いますが、その戦いを乗り越えないと優勝は見えてこない。なんとか乗り越えて、最後はみんなで笑っていられるように頑張りたいです。