――今回が4回目のオールスター出場です。山川選手にとって、オールスターはどのような場所ですか?

毎年ちょっと感覚が違うんですけど、今年が一番楽しかったですね。まあ、まだ明日もあるんですけど(笑)。自分が中堅になって、日本代表で一緒だった先輩も後輩もいるので、その人たちと久しぶりに話して、チームとして戦えるのは非常に貴重な機会。それが一番の楽しさです。

――マイナビ賞にちなみ、山川選手がこれまでに感動したことを教えてください。

最近だったら、あいみょんのライブじゃないですか(笑)? 野球でいうと、イチローさんがセンター前を打った2009年のWBC決勝戦ですね。あれはテレビを観ながら「うわああああ! すげええええ!」って声を出しました。あとは、田中将大さんがリリーフで登板した2013年の日本シリーズ第7戦の「あと一つ」の大合唱。あの二つは震えました。あれぞプロ野球といいますか、僕たちは最大限の結果を出すために日々プレイしていますが、球場に駆けつけてくれている方やテレビで観てくれている方に少しでも「ああいう風になりたいな」と思ってもらえるのが、やっぱり一番いいと思います。

――山川選手がプロ野球選手としてプレイする上で大切にしていることがうかがえました。

​​プロである以上、自分の仕事をやるだけなのですが、モットーとして、つまんない選手にはなりたくないという思いがあるので、どうせやるなら派手にやりたいですね。

――そんな山川選手にとって、仕事とは?

仕事ですか……? 難しいですね(笑)。どんな仕事でも高いモチベーションで臨むことができたら、人生がすごく充実すると思う。僕も「今日は練習行きたくないなあ」と思うことがあるんですけど、そういうときでもどうにか自分を奮い立たせるのが仕事なのではないかなと……どうなんですかね? 分からないです(笑)。

――ありがとうございます(笑)。では最後に、シーズン後半への意気込みを教えてください。

7月、特にオールスター直前の9連戦はあまり状態が良くなかったんですけど、ちょっときっかけをつかめそうですね。そのくらい今日はかなり良かった! (オールスターということで)当然ストレートが多くなると分かりつつなんですけど、昨日一日考えて技術的に変えた部分を今日のオールスターで試した結果、いい打球を飛ばすことができたことはかなりの収穫なので、個人的にも後半戦が楽しみです。