毎月の給料とは別に、大きな収入が得られるボーナス。ボーナスの使い道は、友達や家族との旅行や、ご自身の趣味に使ったり、将来のために預金をしたりなどさまざまです。近年、ボーナスを投資に回す方も増えてきています。

今回の記事では、周りの人がボーナスをどう使っているのか、投資をする際どんな方法があるのか解説していきます。

ボーナスで資産運用をしている人っているの?

身近な同僚や友達などにはなかなかしにくいお金の話ですが、ボーナスはどのように使っている方が多いのでしょうか。

「2021年冬のボーナスの使い道」のリサーチでは、1位が貯金・預金(37.8%)、2位が旅行(8.9%)、3位が食品(8.6%)でした。

参照元:株式会社ロイヤリティ マーケティング Pontaリサーチ「第49回 Ponta消費意識調査(2-21年10月発表)」

1位は、2位に大差をつけ「貯金・預金」でした。中でも注目したいのが、5位「財形貯蓄」(3.7%)、9位「投資信託」(2.4%)です。1位の「財形・預金」の割合も含めると、半数近くの方が将来のために、お金を貯めていることが分かります。

買い物する?貯金する?運用する?

毎月のお給料とは別に、まとまったお金が受け取れるボーナス、皆さんだったら何に使いますか?コロナ不況を機にボーナスが「減った」という話も耳にするので、昨年と同じかそれ以上に将来のために、お金を回すという方も多いかもしれません。

それでは、ボーナスを投資に回す人は、どんな商品に投資しているのでしょうか?

「ボーナスの運用先はどこですか?」というアンケートでは、1位普通預金(68.5%)、2位定期預金(39.1%)と、預金に回す方が多い結果となりました。3位以下の順位をみてみると、3位は株式(26.1%)、4位は投資信託(18.5%)、保険(13%)でした。

参照元:オリックス銀行「2020年夏のボーナス支給の実態調査」

投資に必要な金額は、何に投資をするかによって変わってきます。投資の中には少額から始められるものもあります。まずは、ボーナスの金額と照らし合わせながら、自分に合った商品を探してみるといいでしょう。

資産運用するならおすすめはこれ

それでは、投資にはどのような選択肢があるのでしょうか。 各制度や商品の特徴と、投資をする際の目安となる予算について解説します。

➤つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年1月から始まった少額投資非課税制度です。非課税の投資の上限額は年間40万円で、投資期間は最長20年です。少額からコツコツ、長期間運用できるため、ボーナスの一部を運用に回してみたいという方にとっては最適です。

➤NISAで株

NISAは、上記のつみたてNISAと比較して、非課税の投資の上限額や投資期間、選べる金融商品が異なります。まず、非課税の投資の上限額は年間120万円、投資期間は最長5年です。投資信託に加えて株も購入できます。つみたてNISAと比べて、投資の上限額や、比較的短期でリターンが見込めるような株式投資などに投資ができる点を考えると、つみたてNISAよりもまとまったお金を運用に回したいという方に適しています。

➤個人向け国債

個人向け国債は、1万円という少額から購入が可能で、一定期間が経過すると、請求に応じて国が買い取る中途換金制度がある商品です。上記のつみたてNISAやNISAと比べて、まずは、少額から銀行預金よりも高い金利で堅実にお金を増やしていきたい方に向いています。

注意点

投資は、預金と異なり、換金に時間がかかります。また、短期でお金を引き出そうとした場合に、元本割れしてしまうリスクもあるため、無理のない金額から始めることがとても大事です。

まとめ

ボーナスを将来のための預金や貯蓄、運用に回す方は増えています。銀行預金よりも高い金利でお金を増やすことができるため、将来リターンが期待できるメリットもある一方で、予定よりも短い期間で運用をやめてしまうと、期待通りにお金が増えないことや、元本割れしてしまう可能性もあります。いくら投資に回すのが適切なのか、どんな投資が良いのか、などは個人によって異なりますので、始める前にファイナンシャル・プランナーに相談しましょう。

この記事を執筆したファイナンシャルプランナー

倉知洋平(くらちようへい)
所属:株式会社マネープランナーズ