ミュージカル『ダブル・トラブル~SeasonA~』公開ゲネプロ&開幕直前取材会が28日に東京・オルタナティブシアターで行われ、浜中文一、相葉裕樹、日野真一郎(LE VELVETS)・横山賀三 /林翔太・寺西拓人、原田優一、太田基裕が取材に応じた。
同作はボブ&ジムのウォルトン兄弟によって書かれたュージカルコメディ。作詞家のボビー・マーティン(浜中文一、横山賀三)と、作曲家のジミー・マーティン(相葉裕樹、日野真一郎)の兄弟2人が、ハリウッドのメジャームービーの曲を書くという大チャンスをつかむが、与えられた時間はたったの数時間で、気に入ってもらえなければ即クビということで、恋に仕事に大奮闘する。出演者は2名のみ、演奏はピアノだけで、歌って踊って曲を書くボビー&ジミー兄弟を演じながら、映画会社の社長や秘書、演出家、司会者、スター女優など次から次へと現れる登場人物、およそ10人もの人物をたった2人で演じる。
今回、上演は2022夏Season A(浜中文一・相葉裕樹・日野真一郎・横山賀三 7月28日~8月14日 オルタナティブシアター)、Season B(林翔太・寺西拓人 8月16日~8月30日 有楽町よみうりホール)、Season C(林翔太・寺西拓人/原田優一・太田基裕 9月5日~9月13日 自由劇場)と3形態で行われる。
浜中&相葉によるゲネプロが行われた後に、全シーズンの出演者が燕尾服で集合。日野は「お客さんと近いですしピアノ1本だし、バンドとかもない、役者が丸裸にされる舞台だと思ってて、歌もセリフもごまかしが効かないミュージカルなので、ドキドキしてますね。こういったミュージカルが日本でもっと流行ってくれるといいな」と期待を寄せる。
寺西は「僕たちはAの稽古を見てから稽古に入るとスタイルだった。シーズンAはあまりにクセが強いのでそこに引っ張られないように、もってかれないようにする作業もあった」と振り返る。林は「去年の映像をいただいて、めちゃくちゃいっぱい見たんですよ。自分がやらなきゃいけないことは入ってる状態で稽古場に入れたので、僕にとっての師匠が2人いるような。やっと会えた、みたいな」と原田&太田に会えたことを喜んでいた。
昨年から引き続いて出演する原田は「こうやって並んで見て、僕も10年ぶりくらいにイケメン枠に入ったんだな、嬉しいなと思って。笑うところじゃないですよ〜?」と笑いを誘う。同じく経験者の太田は「稽古を思い出すと相当しんどかったなって思うんですけど、毎回どの舞台も割といい思い出しか残んなくて、だから受けちゃったんですけど、なんか久しぶりに立ってみると、ちょっとエモい気持ち」としみじみとしていた。
キャストが女性役を演じるシーンも多く、林が「寺が予想以上にミリーの女装がすごく似合う」と褒めると、寺西は「あれで!?」と驚き、「大丈夫ですか、好み?」と疑問を呈す。相葉も「文ちゃんのミリーの独自のアハー! という笑いも稽古場で生まれたんですけど、びっくりして」とおすすめするも、日野が「好きになるかは別として……」と注釈を入れ、浜中は「なんで好きにならへんねん」と憮然とする。相葉は「(浜中の演じるミリーは)女性なのかもよくわからない。でも僕としては大好きなポイントなんですよね」とアピール。この日のMCも務めた横山は「僕は(スター女優の)レベッカがいちばん好きで。日野さんのレベッカと相葉さんのレベッカが大好きでめちゃくちゃおもしろい。その違いをボビー役の僕たちも合わせてやってる」と絶賛。原田が「みなさん、きれいになりそう」と予想すると、相葉は「日野さんのレベッカは爆弾ですよ」と表し、日野は「こんだけ上げて俺出てくきた瞬間、シーンだったら……」と心配していた。
また原田は「想像するのが裏側のことかなって思ったりして。日野さんが舞台上で丸裸と言ってたけど、我々裏では本当に丸裸ですからね。3人がかりくらいでビャーっとなって着せられてということを想像してみてください」と意外な視点も。最後には「いいスタートを切って、途中のB、最後のCとうまくつないでいけるように。まずAからスタートして、Cで華麗に終わればいいなと思います」と締めくくり、「元気な姿でこの『ダブル・トラブル』を見にきていただけると嬉しいです。さよなら!」とメッセージを送った。