夏まっさかり! 溶けちゃいそうな東京の夏をクールに満喫するおすすめスポットを紹介します。紹介してくれるのは、ライターで東京街歩き研究家の中川マナブさん。書店で人気の『東京の懐かしくて新しい暮らし365日』では、自ら体感したリアルな東京の魅力を365日楽しめる形で発信しています。
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水辺を満喫できる身近でクールな船旅、隅田川クルーズ(写真の船は「ヒミコ」)
そんな中川さんに、夏におすすめ、とっておきの東京お散歩スポットを聞きました!
■東京散歩ぽ中川さん流、真夏の東京を100倍楽しむ方法
最近の東京の夏はやたらと暑い! だからこそ、「涼しくて生き返った～」と感じられるようなスポットがおすすめです。
例えば、水族館や美術館。池袋の「サンシャイン水族館」は屋内と屋外の両方のスペースがあり、ペンギンの遊泳に癒されます。
また、南青山の「根津美術館」では絵画や彫刻など、国宝・重要文化財を含むコレクションが鑑賞できるほか、広い庭園を散策することも可能。都会のど真ん中とは思えないような、緑豊かな庭園にはおしゃれなカフェもあり、夏を感じつつ、ゆったりと快適に過ごせます。
暑さが退いてくる夕方以降にお散歩するのもおススメです。
下町情緒を感じられる谷根千は、夕暮れ時のノスタルジックな雰囲気を味わいつつ、「ひみつ堂」でかき氷をかきこむのが至福の時間です。
ホッピー片手に下町グルメが楽しめる浅草の「ホッピー通り」なんかもおすすめです。
マジックアワーから夜にかけては、「六本木ヒルズ」や「渋谷スクランブルスクエア」の屋上に出るのも良いですね。夜風を感じつつ、都会の夜景を眺められる「映えスポット」です。
そんな数ある東京のクールスポットの中で今回は水辺を満喫できる、「隅田川クルーズ」をご紹介します。
■まるで宇宙船!? 生ビール片手に隅田川クルーズ発進
下町を流れ、東京湾に注ぐ隅田川。今回参加したのは浅草からお台場海浜公園までの約1時間のクルージングコース。途中、海の玄関口日の出桟橋も経由します。
切符はWEB事前予約が可能。WEB予約した人から優先的に乗船できるため、好きな座席を確保するためにも事前予約がおすすめです。
船内にはバーカウンターもあり、お酒を楽しみながらクルージングが楽しめます。ただし、コロナの影響か、この日は船内のバーカウンターが閉鎖中。切符売り場の横のバーカウンターでも飲み物が買えるため、今回はそこで生ビールを買って乗船しました。
乗船したのは『銀河鉄道999』の作者、松本零士さんがデザインを監修した「ホタルナ」。アニメの世界観が反映された流線形の未来的なデザインがかっこいい!
乗船すると鉄郎やメーテルといった銀河鉄道999のキャラクターによる船内アナウンスもあり、気分が高まります。
松本零士さんが監修した水上バスには、他にも「ヒミコ」「エメラルダス」という船があり、ホタルナとエメラルダスは開放的な屋上デッキが付いています。
船内はこんな感じ。窓が広々としていて隅田川両岸の景色がよく見え、空調も効いていて快適です。
水上バスの速度は時速20キロくらい。川沿いの景色を眺めながら、快適に進んでいきます。
道中、他の船とすれ違うこともあり、互いに手を振って挨拶するのが何気に楽しい。隣にいたカップルは「ジャングルクルーズみたい!」と盛り上がっていました。
■頬に海風を感じる開放的な屋上デッキから東京湾を一望
浅草から東京湾までには両国橋や勝鬨橋、レインボーブリッジなど、大小15の橋があります。普段は橋の上を歩いていますが、下から見る橋は巨大な鉄骨構造がよくわかり、迫力満点です。
築地大橋を過ぎると屋上デッキが開放、レインボーブリッジが目の前に現れます。
この日は33度という暑さでしたが、東京湾からの浜風が気持ちよく、広々とした空の下で爽快な気分です。
船上からは東京タワーやフジテレビ本社ビルなど、東京らしい風景が眺められます。
終点のお台場海浜公園に到着。実は私は船酔いしやすいタチなのですが、揺れをほとんど感じることもなく、快適な船旅でした。
約1時間のクルーズでしたが、海風を感じてリフレッシュできました。
隅田川クルーズは、浅草からお台場まで、東京の新旧の観光地を一度に満喫できるのが良いところです。
浅草には浅草寺やスカイツリーといった名所があることに加え、下町グルメを楽しめるスポットも豊富。江戸時代から続く「駒形どぜう」(どじょう料理)や文豪・永井荷風が通った「尾張屋」(蕎麦)といった老舗が多いのも魅力です。
一方、お台場には自由の女神像などの映えスポットをはじめ、水遊びができる砂浜やバーベキューができるスポットがあります。ショッピングやグルメが楽しめる施設も充実しているので、デートにもおすすめです。
■ホタルナ乗船料
浅草〜お台場海浜公園/ 大人1720円、小人860円(2022年7月現在）
※詳しい料金や運行時間などについては、TOKYO CRUISE のサイトをご確認ください。
